ジャンル : ミステリー・サスペンス
電話である予感を伝える少女の物語ララ。老女を陥れる犯罪を企てた男の物語ジュン。犯罪小説が送られてきた作家の物語シイナ。この小説は3つの物語からできています。視点が変わり、時系列も変わります。あなたは謎をどう読みときますか。物語それぞれの関係性が明らかになった時に新たな物語が立ち上がる、仕掛けに満ちたミステリー。
駄菓子屋でゲームに明け暮れる中学2年の哲太。ある日、最新機種『ゼビウス』を完全攻略する女の子が現れた。転校生の珠代だ。彼女は哲太たちとともに、心霊スポット・旧本坂トンネルを訪れる。しかし、仲間の内、ひとりだけ帰ってこない…。トンネルで相次いで失踪した子どもたちの共通点を探ると、あるゲームが浮かび上がった。『イーヴィル・デッド』だ。失踪した仲間を救うために、彼らは奔走する。三つ叉槍、口裂け女、放火された映画館、村の呪い…。トンネルで待っていた魔物とは!?予測不能ホラー×ミステリーの新傑作!
裕福な暮らしをする野々山あすかと、窃盗をくりかえし裏社会で生きる久米明日香。あすかが友人と話している場所に偶然居合わせた久米は、高級老人ホーム「いこいの園」の存在を知る。侵入を企む久米だったが、昔の仲間の不穏な動きや事件により、事態は思わぬ方向へー。事件に次ぐ事件の裏で、家族愛や恋愛が絡み合う長篇サスペンス。
警察庁の公安秘密組織『十三階』は首相の娘である天方美月議員によって解体させられた。 黒江律子と古池慎一夫婦は息子を連れてインドに逃亡するが、古池は過去の殺人容疑で逮捕。 そしてコロンビア大使館に左遷させられたかつての上官が過激派に誘拐されてしまう。 そんななか、律子は十三階の窮地を救うべくひとりで「ユダ計画」を進めていた。 それはまるで悪魔の計画。全貌を決して知ってはならない……。 緊迫のスパイサスペンス、クライマックスのシリーズ第5弾!
ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。
世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが殺された。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査をはじめるが、それを嘲笑うかのように次々にメンバーが殺害されていく。疑心暗鬼になっていくメンバーたち。そして、犯人を持ち上げるSNSの住民たち。『正体』で注目を集める著者が放つ社会派サスペンス。
警視庁に出向していた琉球警察の真栄田太一警部補は本土復帰が5月15日に迫る1972年4月、那覇にある本部に帰任する。その直後、沖縄内に流通するドル札を回収していた銀行の現金輸送車が襲われ100万ドルが強奪される事件が起きる。琉球警察上層部は真栄田を班長に日米両政府に知られぬよう事件解決を命じるが…。本土復帰50年を前に注目の著者が描くノンストップサスペンス。
連続ドラマ化決定!『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『元彼の遺言状』のヒロイン再び! 弁護士・剣持麗子は今夜も徹夜で謎解きーー寝不足必至のミステリー短編集 亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。 都内の大手法律事務所で忙しく働くかたわら、業務の合間(主に深夜)に一般民事の相談にも乗る羽目になり……。 次々に舞い込む難題を、麗子は朝までに解決できるのか!? 法律相談に運動会(?)に、剣持麗子は今日も眠れない! 第一話 家守の理由 不動産屋の主人が何者かに殺害された。麗子は「武田信玄」と名乗る第一発見者の男に呼び出されるが、男は本名も住所も明かそうとせず……。 第二話 手練手管を使う者は バーでホストの「信長」が殺された。状況からすると店で寝ていたという「光秀」が怪しいが、彼は無実を訴えて麗子に助けを求めてくる。 第三話 何を思うか胸のうち 事務所の先輩弁護士の急死。しかしその状況は一度倒れてから蘇り、その後再び亡くなったかのような奇妙なものだった。 第四話 お月様のいるところ 認知症を患っているらしいおばあさんを家まで送った麗子は、そこで男の首つり死体を発見する。しかもおばあさんは警察署から忽然と姿を消し……。 第五話 ピースのつなげかた 三隣亡の日に瓦の張替えを行ったA家の近隣で、不幸が相次いでいるという。法律でAさんを訴えられないかという相談に、麗子は頭を抱えるがーー。
彼女はどこへ?舞台は日本からドイツの街道へ!!ツアコンの久美子は、高屋医師とのデートのためホテルへ。そこへ怪しい男が現れ、高屋を必要とする患者がいると同行を求められる。大人しく従うが、その後、久美子だけが行方不明に。ひょんなことから探偵事務所を開くことになった亜由美の元へ、久美子の捜索依頼が舞い込んだ。手がかりを探し、たどりついたのは、ある大使館。事件は思わぬ方向へ展開し、舞台はロマンチック街道へ!表題作のほか「あの夜の花嫁は、今」を収録。シリーズ第35弾。
テレビドラマ化で大人気、待望の最新作! パーティ出席者500人 全員が証人! 時乃はアリバイを崩せるのか!? 今、日本でもっとも愛される 本格ミステリ作家が贈る「至極の作品集」 時を戻すことができました。--アリバイは、崩れました。 難事件に頭を悩ませる新米刑事は、 美谷時計店の店主・時乃にアリバイ崩しを依頼する。 湖に沈められた車のアリバイ、 パーティ出席者500人が証人となった政治家のアリバイ、 容疑者の親族3人がもつ鉄壁のアリバイ……。 時乃の推理はいかに? 時乃が高校生時代に挑んだ 「夏休みのアリバイ」も特別収録。
どんな紙でも見分けられる男・渡部の紙鑑定事務所には今日も、紙にまつわる一風変わった依頼が舞い込む。紙粘土のようなものをぶつけられて怪我をした野良猫たち。漫画の単行本を「不良品だ」と言って、心を閉ざす少年。そして、凶器が消えた奇妙な殺人事件ー。プラモデル造形家・土生井やフィギュア作家・團の知識を借りながら、渡部は複雑な謎を解決していくが…。紙・フィギュア・アメコミ・印刷・コスプレなどさまざまな分野の蘊蓄を詰め込んだ、全三作の連作短編集!
『看守の流儀』のあの衝撃を、まさかこんな手で飛び越えてくるなんて! 前作に驚いた人にこそ読んでほしい。 --大矢博子(書評家) 特殊な舞台(ルビ:けいむしょ)、普遍的なドラマ そして再び炸裂する仕掛け!(ルビ:ギミック) やってくれるじゃないか。 --西上心太(書評家) 模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。 その時、敏腕刑務官・火石に不穏な噂がーー傑作『看守の流儀』に続く待望の刑務所ミステリー。 「悩み抜いてたどりついたのは、乗り越えるのでも、逃げるのでもなく、結局、ただ抱えて生きていくしかないという思いでした」 第一話「しゃくぜん」 釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出先で姿を消した。発見されるまでの「空白の30分」で何が起きたのか? 第二話「甘シャリ」 刑務所内で行われた運動会の翌日、集団食中毒事件が発生。果たして故意の犯行なのか。炊事係の受刑者が容疑者に浮上するが……。 第三話「赤犬」 古い備品保管庫で原因不明の火災が起きた。火の気もなく、人の出入りもなかったはずの密室でいったいどうして? 第四話「がて」 窃盗の常習犯である受刑者の心の拠り所は、あるジャズシンガーとの文通。しかし、その女性は実在していなかったーー。 第五話「チンコロ」 「また殺される」と書かれた匿名の投書が刑務所に届く。差出人は元受刑者か。そして、投書に隠された意味とは?
民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉。所長の氏家は、女子大生3人を惨殺したとされる猟奇殺人犯の弁護士から再鑑定の依頼を受ける。容疑者の男は、2人の殺害は認めるが、もう1人への犯行は否認している。相対する警視庁科捜研との火花が散る中、裁判の行く末はーー驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!
第20回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作は、現役弁理士が描く企業ミステリーです! 特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!
2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつけるーー! 累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊。
ヌーディスト法が施行されて一年がたつ。人々の価値観が多様化してついに日本は、全裸生活を認めることとなった。反対勢力も強く、国会は揉めに揉めたがヌーディスト派である時の総理大臣が「全裸は究極のエコだ」と意味不明な理屈でごり押しして、彼は生まれたままの姿でヌーディスト法の施行を高らかに宣言したのである。それは警視庁も例外ではなく、全国初の全裸刑事が登場したー。警部・茶理太郎、通称チャーリー。捜査一課強行犯第5係に属する全裸刑事が、事件を鮮やかに解決する!書き下ろし含む、七尾ワールドが炸裂する全15編。
宮村は店舗設計を任されているコルバカフェのオーナー神谷から龍神池近くの別荘にコルバカフェの社員たちと共に招待される。しかし、道路に繋がる吊り橋が斜面の崩落によって落ちてしまう。山道を迂回すれば戻ることが出来ることから落ち着いていた一同だが、深夜密室状態の部屋で神谷が殺されていた。
一周忌の案内状は、地獄への招待だった…… 私立の名門大学のサークル「ヒートウェーブ」の新歓コンパで悲劇が起きる。 無理矢理飲まされ続けていた新入生の諸井保が、急性アルコール中毒で死亡してしまった。 これからのキャリアを考えたメンバー達は、保身のために死因を偽装する。 事件の記憶が薄れかけた一年後、案内状が届く。 保の実家である寺で、一周忌法要を行うというのだ。 罪悪感に苛まれていたメンバーは、けじめをつけるため出席することにした。 そこに地獄が待っているとは知らずに……
葛飾区の上平井出張所に異動になった大山雄大。所属するのは、消火活動のエキスパートである特別消火中隊のみというガチな職場と意欲に満ち溢れた所員たちに、正直、引き気味だ。折しも、観測史上二番目の暴風雨が関東に接近。大山は冠水した駐車場で車の下に入り込んでいた老女の救助に駆けつけるが……。大好評消防シリーズ第4弾!