著者 : 桐衣朝子
「クセつよ」家族の愛おしく波瀾万丈な日々 長年の夢であった小説家デビューを果たしたものの、担当編集者から「ボツ」をくらい二作目を出せず鬱々とする古都子は、漫画家である娘たちから60歳の誕生日を祝われ、赤いパンツをプレゼントされるがまったく喜べない。運動不足が祟り「脂肪肝」と診断され落ち込む長女・杏菜と、頑固でコミュ障だが天才気質の次女・瑠花、家族中から世紀末的に嫌われている夫と、愛猫のカンちゃん……。個性の強い4人+1匹の暮らしは一筋縄にはいかない。あるとき次女が、夫が建てた家を自分たちで稼いだお金でリフォームすると言い出して!? 46歳で大学入学、61歳で小説家デビューした著者が、自身の波瀾万丈な人生をベースに書いた、たくさん笑ってたくさん泣ける痛快「クセつよ」還暦小説!! 【編集担当からのおすすめ情報】 作家・村山由佳さんが推薦コメントをお寄せくださいました! 「本音で生きるには勇気が要る。けれど人生はこんなにも輝く。 そして猫は、そんなこと全部知っている」 著者は46歳で大学入学、61歳で第13回小学館文庫小説賞を受賞し、長年の夢であった小説家デビューを果たしました。娘二人は第74回小学館新人コミック大賞青年部門大賞を受賞し漫画家コンビ・キリエとして活躍中。2019年に福士蒼汰さん主演でドラマ化され話題になった「4分間のマリーゴールド」では、娘の原作を著者がノベライズしたことでも注目されました。 今作はフィクションではありますが、実際の桐衣さんご家族を彷彿とさせる設定になっていて、だからこそ描ける圧倒的なリアリティや、外では見せないであろう家庭内での丁々発止のやり取りが痛快でたまりません。登場人物それぞれのクセがつよすぎて声を出して笑ってしまうシーンもしばしば。明日を生きる勇気をもらえること、請け合いです!!
救急救命士が起こす奇跡!ドラマ化の感動作 救急救命士の花巻みこと(24)には、特殊な「能力(ちから)」があった。手を重ねた人の、最期の姿が視えるのだ。みことは視えた映像から最適な救命処置を施し、運命を変えようとするが、どうしても変えることができないでいた。 父親の再婚で、みことには新しい家族ができた。つらいときにいつもみことを笑わせようとしてくれる姉・沙羅に、みことは特別な想いを寄せている。そんな沙羅の26歳の誕生日、みことが沙羅の手に自分の手を重ねると、視えたのは「2」と「7」のロウソクが立てられたバースデーケーキと、マリーゴールドの花に囲まれて、白い棺に横たわる沙羅の姿。愕然とするみことだったが、誰にも言えない想いを抱えたまま、運命の夏の日は刻一刻と近づいてきてーー。 2019年10月よりTBSにてドラマ放送が決定! みことを福士蒼汰、沙羅を菜々緒が演じる。新聞各紙激賞の原作は、著者の娘でもあるキリエ作。 突然突きつけられる数多の「死」という運命に涙が止まらない、感動のラブストーリー。みことと家族の出会いの物語を書き下ろした、贅沢なオリジナルノベライズ作品です。 【編集担当からのおすすめ情報】 救急救命士になる前のみことの、家族との出会いの物語を書き下ろしていただきました。また、オリジナルのラストシーンも必読! 漫画には描かれていない彼らの姿を、垣間見ることができます。 原作者である漫画家のキリエさん、小説家の桐衣朝子さん、母娘だからこそ完成した、感動の小説作品になりました。今作を読めば、ドラマとコミックスをさらに深く楽しむことができます。この秋一番の感動の物語を、小説でもぜひ、お楽しみください!