著者 : 安生正
従業員5300人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。 日本の将来を背負って、再生可能エネルギーの送電施設を開発・運営する期待の企業は大きく揺れていた。 株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。 混乱を極める会社に追い討ちをかけるように、中国系ファンドの介入も噂されはじめ……。
「死んでるよ。……みんな死んでる」 世界各地で同時多発的に起きる不可思議な怪現象。 その猛烈な吹雪が過ぎ去ると、死体の山が築かれるーー。 プロ登山家の甲斐は連絡を絶った気象観測隊を追うため、アフガニスタン・ワフジール峠に飛ぶが……。 累計132万部突破の「ゼロ」シリーズの著者が描く新たな恐怖! 「あらゆるジャンルを覆い尽くす、前人未到の”絶滅”娯楽小説! ”人類絶滅”が絵空事ではなくなった今、本作が描く”犯人”も創作とは言い切れない」--小島秀夫(ゲームクリエイター) (目次) 序章 絶滅の前兆 第一章 死の谷 第二章 絶滅の記憶 第三章 死の覚醒 第四章 ホワイトバグ 終章
累計130万部突破! 〈ゼロ〉シリーズの著者が放つ衝撃のサスペンス! 怪物的殺人マシーン、元傭兵、公安刑事。 生と死を裁く神は誰に微笑むのか!? 難民問題が深刻化する近未来の日本。 受け入れ派と排斥派が対立するなか、教育施設から脱走した難民テロ集団『モグラ』によるテロ行為が頻発していた。 警視庁公安五課の東郷は、一月後に控えたG20でドイツ首相の暗殺が企てられているという情報を摑む。 暗殺計画の首謀者・村瀬は暗殺者を雇ったというが、年齢、国籍、性別、すべて謎に包まれていた。 その頃、資金繰りに苦しむ会社経営者・香椎のもとに一本の電話が入る。 香椎が元自衛官で、ソマリアで傭兵として暗躍していた過去を知っていた相手は、ある提案を持ちかける。 東郷、香椎、謎の暗殺者ーーそれぞれの思惑が交錯し、死闘が始まった!! 生と死を裁くヴァルキリーは誰に微笑むのか。
上流域での豪雨で荒川の決壊が懸念される真夏の金曜日、千葉と埼玉で竜巻が発生、変電所を襲った。結果、二十三区を含む広範な地域が停電、JRや地下鉄は運休を決め、帰宅困難者が街に溢れることに。止まない雨に刻一刻と洪水の危険性が高まる中、首相と政策顧問団は党の公約に拘り、準備していた防災計画を場当たり的に変更していく。やがて荒川が決壊、墨田区などが水没。顧問団は危機管理監らに責任を被せる形で更迭し保身に走り始める。そしてその悪魔の矛先はついに、たった一人残された内閣府の防災担当企画官・文月祐美に向かう!命懸けで持ち場を死守する人々を守る、もう一つの闘いの行方は!?