著者 : 中野恵
まさか、妊娠していたなんて。濡れ衣を着せられた父の逮捕によりすべてを失ったアリシアは、途方にくれ、起業家ジェイクのもとを訪ねた。彼こそが父を破滅に追いやった人物ーそして、この子の父親。あの夜アリシアは、ジェイクの胸の内など知るよしもなく、ハンサムで情熱的な彼の誘惑に負け、熱い一夜を過ごしたのだ。ジェイクは妊娠を知ると、子供のための便宜結婚を提案した。アリシアがつけた条件はひとつーベッドは共にしないこと。二人は合意し、結婚した。賢明な選択をしたと信じこんでいた。互いへの欲望を抑えきれなくなる、その瞬間までは。2011年にディザイアから刊行された名作の復刊。
小さな命を失ったつらさに耐え、 仕事に身を捧げてきたのに……。 病院の救急科で働くベッキーの夢は、看護師長になること。 振り返れば、これまでの人生は苦労の連続だった。 若くして結婚し、つらい流産と離婚を経験したあと、 二度と同じ轍は踏むまいと、恋を遠ざけ、仕事に打ちこんできた。 だが、パーティで偶然逢った情熱的なスペイン人、レアンドロに惹かれ、 めくるめく一夜を過ごす。今宵だけ……たった一度だけなら……。 そして翌朝、眠る彼を残し、さよならも告げずに姿を消した。 仕事に戻っても、レアンドロとのつかのまの幸せの余韻が頭の隅に漂い、 同僚が噂しているハンサムな新任医師のことさえ、大して気にならない。 ところが、休憩室に入ったベッキーがそこに見たのはーーレアンドロ! その美貌ゆえに、職場の女性たちが騒然とならないよう、人事部が情報を秘密にしていたと噂される新任の医師とは、ほかでもない、ドクター・レアンドロのことでした。結婚にも恋愛にも興味のない彼ですが、期間限定の恋の相手ベッキーがまさか身ごもるとは……。
偽りの恋人はプレイボーイの億万長者。 クリスマスが終われば去っていく。 北イタリアの高級リゾートホテルで働くロージーは、 クリスマスまであと3週間と迫ったある日、 イギリスから訪ねてきた姉の話に衝撃を受けた。 落ち着いた生活をしていないロージーをひどく心配した両親が、 ふさわしい交際相手を用意したというのだ。 なんてこと! 取り乱したロージーは、とっさに嘘をついた。 「いまロビーにいる、あのすてきな男性と恋に落ちてしまったの」 ロージーは思いもよらなかった。 その男性が億万長者の実業家マッテオ・モレッティで、 彼の婚約者を演じることになり、身も心も奪われてしまうとは……。 重要な契約をまとめるためのお芝居とわかっていながら、ヒーローと熱愛中のカップルを演じるうち、ヒロインはなすすべもなく彼に惹かれ身を捧げます。でも彼は永遠の愛など信じない男性で……。熟練のロマンス作家C・ウィリアムズの秀作をご堪能ください。
子供を望むペニーは体外受精を受ける決意をした。パートナーと巡り合えないうえ、不妊症と診断されたからだ。ところが準備を進めるうち、ふだんは不仲の同僚医師イーサンが親身になって相談に乗ってくれたのは、思いがけないことだった。セクシーな美貌のイーサンにいやおうなく惹かれていく。そして、つらい治療に耐え、ついに授かったと喜んだのもつかのま、結局は失敗に終わってしまい、ペニーは打ちひしがれた。その夜、慰めに訪れたイーサンと、初めて結ばれた。悲しみの中にひと筋の光明を見たように思えたというのに、イーサンの残酷な言葉で、すべては水泡に帰すー
苦労ばかりの人生の先には、 シンデレラストーリーが待っているの? 深夜のオフィスを掃除していたサラは最後に回った部屋で、 その大企業のCEO、ベン・ガーディナーにふいに声をかけられた。 彼は自社商品のために“普通”の女性の意見を聞きたいと言って、 彼女を三つ星レストランのディナーに連れ出した。 まさに平凡なサラにとって、それは夢のデートのようだった。 するとベンが、サラの意見をおもしろいと思ったのか、 1週間のミラノ視察に同行し、アドバイスしてほしいと言い出した。 報酬は1万ポンド。家族を養う身には願ってもないボーナスだ。 そして脳裏には、ミラノの街を寄り添って歩く二人の姿がーー 何考えてるの! 清掃員の私が大富豪の彼に似合うはずもないのに。 億万長者のベンは、女性とは1カ月以上の関係を持たないと言い切るほどのプレイボーイ。つらいことばかりを経験してきたサラは、彼の申し出がただの気まぐれとわかっていても、胸は自然とときめいて……。心温まるラブストーリーを、気鋭の作家がお届けします。
彼はあの頃の魅力もそのままに現れた。 胸に別の女性の面影を抱いて……。 図書館司書のギャビーは、いつも幸せな結婚と家庭を夢見ていた。 それは幼い頃に母から疎まれ、祖父母に引き取られて育ったせいだった。 今は祖母の介護費に頭を悩ませる日々だが、ギャビーのために年金を 使い果たしてしまった祖母のためなら、なんでもするつもりだ。 そんなある日、高校時代の憧れの人で億万長者のザンダーと偶然再会した。 甘酸っぱい想いを甦らせたギャビーに、彼が取引を持ちかけるーー 多額の報酬を払うので、慈善パーティや家族行事に同伴してほしいと! そばにいるほど彼を好きになってしまうのに、形ばかりの恋人なんて。 だが、祖母のためと引き受けたギャビーが目にしたのは、 亡き妻の面影を忘れられずに苦しむ、ザンダーの姿だった……。 妻を亡くして以降、女性とつき合わず、休みも返上で仕事に打ち込んできたザンダー。内気な司書のギャビーに恋人役を頼んだのは、彼のことを案じた家族が独身女性を次々に紹介してくるのが疎ましかったからでした。けれども、二人きりで週末を過ごすうち……。
生まれながらに不思議な力を与えられしレイントリー一族ーその中でもっとも強い力を持つマーシーは人里離れた屋敷で幼い娘と暮らしている。そんなある日マーシーは森で何者かに襲われた。屋敷で意識を取り戻したときそこにいたのはユダ・アンサラーレイントリーを滅ぼそうとする敵対一族の長で、7年前に素性を隠して彼女に近づき身も心も奪った男だった。なぜ彼がここに?動揺するマーシーだが…シリーズ最終話!
なんて残酷な運命なのだろう。 憧れている人の新妻役を演じるなんて。 親友3人と会社を設立したばかりのハリエットのもとに、 突然、それまで勤めていた企業の社長デアンジェロが現れた。 海外出張にどうしても一緒に来てほしいという。 「きみでなくてはだめなんだ。出張中はぼくの花嫁を演じてくれ」 なぜわたしなの? なぜ花嫁が必要なの? ハリエットは訝った。 彼の秘書として3年も仕えながら、温かい言葉の一つもなく、 退職するときも別れの挨拶さえなかったのに……。 だが、引き受ければ認知症の父の介護費用を全額もつと言われ、 貯蓄が底をつきかけていたハリエットはしぶしぶ承諾し、 数日後、彼と飛び立ったーーずっと秘めていた彼への想いは隠して。 ゴージャスなラブストーリーで人気のジェシカ・ギルモアが今回描くのは、情熱的なラテン系ヒーロー! エキゾチックな情景描写とともにお楽しみください。
婚約を破棄された傷心の彼女に、 隣国の王から思いがけない求婚がーー モリアナはあまりのことに言葉を失った。 8歳のときに決められた隣国の王との婚約が、 彼に幼い娘がいたとわかり、突然破棄されてしまったのだ。 傷心に沈む彼女のもとに、その直後、求婚の手紙が届いた。 送り主は、もう一つの隣国の王テオ。 昔、犬猿の仲だった彼も王となり、花嫁が必要なのだろう。 家族を失い、この10年放蕩三昧だったと噂のテオが、 白いタキシード姿で現れた瞬間、モリアナは目を奪われた。 テオは獲物を狙う鷹さながら、彼女を熱い瞳で射抜き……。 たとえ政略結婚でも、いつか愛し愛される関係になれたらーーそんなひそかな夢を抱いていた、まだ恋も知らない純潔のヒロイン。セクシーなオーラをみなぎらせるヒーローの誘惑に屈するまいとしますが……。R-3439『鷹の王と秘密の愛し子』関連作です。
かつてすべてを捧げたわたしに、 最愛の娘さえも差し出せというの? 「この人は本当にわたしのパパなの?」 ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。 7年前、アナの人生は魅惑的な若者キャスに一変させられた。 激しい恋に落ち、夢のような1週間を過ごしたふたりだったが、 キャスは突然姿を消したーー素性も連絡先も告げないまま。 妊娠9カ月のときに新聞の写真で彼が王国の次期国王だと知り、 アナは娘とふたりでひっそりと生きていく決意をしたのだった。 なのに今さら現れて、娘を差し出せと迫るなんて……。 記憶よりもさらに魅力的な彼を前に、アナの心は千々に乱れた。 母娘ともども王国へ連れ去られ、とまどいながらも再び彼の強烈な魅力になすすべもなく屈するアナ。しかし、父王が崩御して新国王となった彼は、アナに愛なき結婚を要求して……。USAトゥデイベストセラー作家が描く、切なくも美しいシンデレラ・ロマンス。
最愛の祖母を失い、シャーロットは悲しみに暮れていた。英国貴族カーライル男爵の名をかたる詐欺師に騙された祖母ベティは、心労がたたり、愛犬たちをシャーロットに託して急死したのだ。さらに愛犬のうちの1匹、フロッシーが逃げだしてしまい、愕然とする。だが捜し疲れた彼女の前に、見知らぬ美男がフロッシーを連れて現れた。ようやく安堵したのもつかのま、悪天候で立ち往生した彼、ブリンを家に泊めることになり、シャーロットはたちまち緊張した。ああ、こんなにすてきな人と、ひとつ屋根の下で夜を明かすなんて…。ところが、真夜中になり、雷鳴に叩き起こされた彼女と犬たちは、恐怖のあまり、別室で寝ていたブリンのベッドの中に飛び込んだ!まさか彼こそが本物の、第12代カーライル男爵とも知らずに。
望むべくもない愛に嘆くより、 愛を撤回されるほうが、つらい……。 大富豪社長マーカスの秘書を務めるリバティ。 つらかった子供時代や出自のことは胸の奥にそっと秘め、 信頼できるボスの下で働く幸せをかみしめる日々だ。 淡い恋心を抱いてもいるが、恋の成就など想像もしていなかった。 名門一族出身の彼とは、もともと住む世界が違うから……。 そんなある日、マーカスと日課のジョギング中に、 公園に捨てられた生後まもない赤ん坊を見つけた。 わが身に重ね、思わず知らずその子を優しく抱いたリバティを、 マーカスは初めて女として意識し、やがて二人は深い仲になったーー ほどなく、リバティが胸にしまい込んでいた“秘密”が露見し、 マーカスの怒りの炎が二人の愛を焼き尽くしてしまうとも知らず。 “ロマンス小説界のアカデミー賞”とも言われるRITA賞を受賞し、人気と実力を証明してみせたサラ・M・アンダーソン。この名筆による、愛と心の揺らぎを濃やかに描き出した珠玉作をお贈りします。一筋縄ではいかない恋に涙する、切ないシンデレラ・ストーリー!
いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが…。
お腹に赤ん坊がいることを告白したら、 また二人の関係は終わるのだろうか。 あともう少しでクリスマスだというのに、 マイケル・ケリーが同じ階に引っ越してくるなんて! 新しい部屋に移ったばかりのシャーロットは茫然とした。 彼女はニューヨークの不動産王マイケルと付き合っていたが、 真剣な恋愛をするつもりのない彼との関係に疲れ、別れを告げた。 だが、別離の直後にマイケルの子供を妊娠していることに気づき、 ひとりで子供を産み、育てる決心をしたばかりだったのだ。 “僕は父親になどなりたくない”と宣言したマイケルにまた魅せられ、 妊娠を知られたりしては絶対にだめ。 ところがある雪の夜、偶然でくわした彼と熱いキスを交わしてしまう。 K・ブースは大都会を舞台にしたセクシーな作品で人気急上昇中の作家。本作では、日本デビューを飾った『愛と裏切りの婚約指輪』でヒーローの妹として顔を見せていたシャーロットがヒロインを務めます。不動産王の子供を予期せず身ごもった彼女の運命は?
貧しい家に生まれ、親に楽をさせたいと老富豪に嫁ぐ道を選んだヘレナ。しかし結婚式前夜、不運にも車の事故で川に転落してしまい、死を覚悟した瞬間、通りかかったたくましい男性に助け出された。明日には、私は愛の自由を失う身。だからせめて、今夜だけは…。彼女は名も知らぬ命の恩人の魅力に導かれるまま情熱を分かち合った。12年後、仕事で窮地に陥ったヘレナは、同業の大物社長となったあの忘れえぬ一夜限りの恋人、メイソンのもとを訪ねて救いを求めた。彼こそが息子の父親だという、重大な秘密もろとも打ち明けて。すると、メイソンは軽蔑の念もあらわに彼女を睨みつけた。「きみはいままで、何人の男とベッドをともにしてきた?」
消えてなどいなかった熱い想い。 そして生まれた新たな命……。 数カ月前に創業者の父を亡くして以来、 経営が悪化している会社を救うため、アンナは究極の決断を迫られた。 会社を存続させるには、ジェイコブに助けを求めるしかない……。 彼はベンチャービジネスの世界で大成功を収め、 総資産額が10億ドルを超える富豪となった投資家だ。 かつてジェイコブはアンナの捧げた愛を冷酷にも拒絶し、 彼女やその家族と完全に縁を切ってしまったのだった。 アンナはマイアミの豪華ホテルで開かれた会議の場で、 幸運にもジェイコブとの再会を6年ぶりに果たす。 彼の別荘で二人きりの甘美な時間を過ごすことになるとは予想もせずに。 『愛と裏切りの婚約指輪』で満を持して日本デビューを果たしたカレン・ブースは北米編集部イチオシの筆力を持つ期待の作家です。2作目となる本作は切なくて甘酸っぱい再会の物語。ジェイコブの別荘で甘く熱い時間を過ごしたアンナは予期せぬ妊娠に気づき……。
億万長者には、結婚も子供もビジネス。 彼はただ、わたしを征服したかっただけ。 カークと出会った夜、サリーは落ち込んでいた。 デートもせず仕事をしても、会社の会長である父の役には立てなかった。 父がわたしにはなにも言わず、合併を決めたのがそのいい証拠だ。 だからハンサムなカークに誘われるまま、一夜をともにしたのだろうか? しかし翌朝、サリーは仰天する。そのカークが父の会社に現れて、 「今後はぼくが経営の指揮をとる」と言い放ったからだ。 合併先の会長の娘と知っていて、カークはわたしに近づいたの? その目的はなに? 社内で、より有利な立場を手に入れたかったとか? サリーは彼を忘れようと必死に働くが、数週間後、会社で倒れてしまう。 しかもカークの目の前で、医師から妊娠を告げられて……。 母を亡くして以来、スピーチ恐怖症に苦しみながらも父の会社で努力してきたヒロイン。仕事一筋の彼女が恋を知り、ヒーローへの報われない思いに身を焦がす姿は胸に迫ります。実力派作家Y・リンゼイが得意とする波瀾万丈の物語を、どうぞお楽しみください!
異国の君主は傲慢に口づけた。 “妹の婚約者の愛人”の私に。 「僕の妹の婚約者には、二度と会わないと約束したまえ」 王族らしい高慢さをたたえ、カシムは嘲るような口調で言った。 君のような女に妹の晴れ着を作らせるわけにはいかない、と。 カシムの妹のドレスを縫うことになっているアンジェリクは、 内気ながらその美貌ゆえにありもしない男性遍歴を噂されていた。 私は彼の愛人じゃないーー必死の抗弁は聞き入れられず、 アンジェリクは気づくと力強い腕に抱きすくめられていた。 「もう話すことは何もない。君の特技を見せてもらおうか」 熱を帯びた褐色の瞳に絡めとられ、彼女は我知らず唇を開いた。 目もくらむほどの喜びに、互いの立場を忘れるふたり。秘めやかに熱い夜を重ねる一方、カシムの花嫁選びは着々と進んでいて……。思いがけず禁断の恋に落ちた無垢な乙女の、儚く切ない愛の軌跡。
暗闇を抜けて迷い込んだのは 美しい湖畔の家ーーそして、淡い恋。 「きみは誰だ? ぼくの家で何をしている?」 見知らぬ男性に激怒され、寝巻き姿のジョスリンはうろたえた。 ゆうべ濃霧で道に迷った末、景勝地の知人宅に辿り着いたはずだったが、 どうやら入る家を間違えてしまったようだ。 話すうち、マグナスと名乗る裕福な彼とは遠戚関係にあることがわかり、 驚くことに、彼は住み込みでナニーをしてくれないかと言いだした。 求職中の彼女は喜んで引き受け、やがて彼に淡い恋心を抱くようになる。 彼にとって私は、弟の遺児たちの世話係にすぎないというのに……。 日増しに募る切なさを押し隠し、懸命に働き続けるジョスリンの前に ある日突然、マグナスの元婚約者だという女性が現れて……。 大人の魅力あふれるマグナスの周囲には女性たちの影がつきまとい、ジョスリンは未熟な恋心を封印します。その矢先、彼の過去の秘密が明らかになり……。往年の名作家エッシー・サマーズが、雄大な自然を舞台に描く切なくも美しいクラシック・ロマンスをどうぞ。
この身に小さな命が宿ったと知ったら、 彼の心は戻るのか、遠ざかるのか……。 幸せいっぱいだったアディソンの結婚はいま、岐路にあった。 情熱的な恋愛をへて結ばれたはずの夫ケイレブは、ここ数年、 莫大な財を築く一方で、家庭をないがしろにする仕事人間になり果てた。 思い悩んだすえ、彼女は結婚の存続をかけて旅行の計画を立てる。 南の島でゆっくり過ごし、愛がよみがえるか確かめるのだ。 はじめこそ反対して怒りを示していたケイレブだったが、 やがて美しい景色を背に息子と戯れる彼の姿に、アディソンは安堵した。 でも、問題はこれから。わたしのおなかには新しい命が宿っているーー そして、2人目の子供はいらないと明言する彼には伝えられずにいる。 息子の誕生に涙を流した在りし日の彼を、どうしたら取り戻せるの? 2部作〈愛しの億万長者〉の第2話で、前作『シンデレラの最後の恋』と同時進行する、結婚の危機を描いた物語です。心が離れた夫との離婚も脳裏をよぎるなか、妊娠に気づいたヒロイン。ベビーの存在は愛をつなぎとめるのか否か、ドキドキの展開から目が離せません。