2010年2月発売
元スリープのマット・パイク(vo,g)率いるスラッジ・メタル・バンドの5作目。ドゥーム・メタルの重厚さにモーターヘッド的な暴走感を加味したサウンドと、『Rolling Stone』誌でも新たなギター・ヒーローとして注目されているマットのアグレッシヴなギター・ワークが聴きもの。
『歌さがし』シリーズの2作目。日中のスタンダード曲カヴァー集となっていて、日本語ヴァージョン盤と北京語盤の2枚組。朴訥さと洗練された歌唱とがいい具合に溶け合い、テレサ・テンを思わせる優しい歌声でうたわれる。歌に余裕と奥行きを感じさせるアルバムだ。
作曲家・曽根幸明に師事、演歌系アーティストに曲を提供してきた大谷めいゆうの、アルバム『俺たちのセ・ラ・ヴィー』(2009年)からのリカット・シングル。若干、演歌のテイストは入っているが、中高年に向けた青春フォーク。思い出に逃げ込むのではなく、それをよすがに今を生きる、それが彼のメッセージだろう。
ギター教則本『地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ』の著者として知られる超絶テクニシャン・ギタリストによるソロ名義として初のインスト・アルバム。終始ギター・キッズ悶絶のハイパー・プレイのオン・パレード。題名はコミカルだが、正統派のメタル作である。
2009年に渋谷O-EASTで行なわれたライヴを収録したライヴ・アルバム。フランシス・ダナリーとディック・ノーランが不参加ながら、サポートでネイザン・キングが参加したのは嬉しい誤算。ダナリーの後任のジョン・ミッチェルも、ダナリーのイメージを損なわないパフォーマンスで好演している。
B'zやZARDで知られる、明石昌夫をプロデューサーに迎えた、PEARL時代の楽曲のセルフ・カヴァーを中心としたアルバム。できるだけ楽曲をシンプルにリアレンジすることで、伸びのある歌声がひときわ輝きを放っている。彼女のヴォーカリストとしての魅力が前面に現れている作品だ。
スウェーデンが誇るドリーム・イーヴルが新ギタリスト探しの旅を終えて(?)リリースする、3年3ヵ月ぶりとなる5枚目のアルバム。1曲目から「どうだぁ!」と言わんばかりの貫禄と自信にあふれたヴォーカルとギターで聴く者を圧倒する。文字どおりの美しいバラード「ザ・バラード」もいいアクセントになっている。
制作・出演
BobbyLavell / CleaveGuyton / DionTuker / RobertLandham / ShelleyCarrol / StaffordHunter3 / デューク・エリントン・オーケストラ / マーク・グロス発売元
キングレコード株式会社名門デューク・エリントン・オーケストラの2009年録音。同時にマーサの息子でデュークの孫にあたるポールが率いた初作品ともなった。楽団の船出を記念するこの作品はオリジナル・アレンジを採用したという。人気の全12曲、三代目のエリントン・ナンバーを楽しんだ。
ここに収められた全作品が初演・初録音という意欲的なCD。バンドのレパートリーと活動の裾野を広げるべく続けられている“バンド維新”の2010年版である。新鮮な響きや音の形が、これまでのバンドとその音楽のイメージを変革していく。演奏も精彩に富む。
発売元
キングレコード株式会社『ドラゴンクエスト』で当たりを取った彼らが、今度はすぎやまこういちのポップス〜歌謡作品を、メンバーによる編曲で披露。クラシック風世界観を持つDQの音楽ほどのハマり感はないが、折り目正しく、かつレトロな味わいで楽しませてくれる。かの名曲「学生街の喫茶店」や「怪獣音頭」がすぎやま作品と知ってびっくり。
ニューヨークを代表するスラッシャーの通算16枚目! 結成25年目となるが、その音や楽曲は初期と何ら変わることがない。摩天楼の暗部を描くようなマイナー旋律と狂気性、そこに切り刻むリフとブリッツ(vo)の声が聴こえれば、彼らの凛とした個性になる。スラッシュ界のAC/DC的存在感。
スウェーデン出身の正統派HR/HMバンド、アストラル・ドアーズの、3年ぶり5枚目となるアルバム。哀愁漂うメランコリックなリフとたたみかける重低音リフ、そしてハイ・トーンで渾身の力を込めて歌うさまは80年代のブラック・サバスやディオに近い。伝統芸ではあるが説得力はある。
デビュー7年目となる北山たけしの、2010年発表作品。挫折しかけた男が、高千穂峡の雄大さを前に再生へと決意新たにする……、そんな自身にも重なる男臭い心情を力強く歌い上げた勝負作。オリジナル・カラオケとメロ入りカラオケを含む全5トラック収録。
オリジナル・アルバムとして5枚目にあたるが、シングルが6枚分収められ、ベスト盤のような手触り。ラップも切ないバラードも、すべてをカラフルなポップ・ソングへと振り切る。このユニットの元気っぷりが全開で、ライヴの盛り上がりも期待できそう。初回盤にはアフロ・キャップ付き。
80年代ディスコ・チューンを最新のフロア・サウンドへと昇華した「GIVE ME UP」、エレクトロ系“友達応援ソング”「Friends!」、松尾潔プロデュースによる哀愁漂うR&B系ラブ・ソング「もしも願いが…」といったシングルを収録。彼女の多彩なヴォーカルをバランスよく引き出した5枚目となる移籍第1弾アルバム。
SOFFetのGooFをラッパーに迎えて制作した、女性二人組ユニットのデビュー・シングル。壊れてしまった恋に対する未練を、思いきり悲哀な声色に乗せて歌っている。GooFのラップが、男性側の想いを吐露。後悔の念を抱きながらも別れを決意。お互いの弱い心の本音がリアルに迫ってくる。
デビュー10周年記念となる2010年2月24日発表のベスト・アルバムの通常盤。ワーナー時代のヒット曲のセルフ・カヴァー、ユニバーサル移籍第1弾シングル「we can go anywhere」、ビヨンセのカヴァー「Listen」などを収録。