2008年1月発売
ゼルキン2度目の録音で、すでに80歳を越した晩年の演奏だが、音楽の深度は一層深くなっている。遅めのテンポから立ち上るゼルキンの澄明な心境がひしひしと伝わってきて、ベートーヴェンの真髄が垣間見れる。
カラヤン唯一のサン=サーンスが、交響曲第3番というのもカラヤンらしいと言える。オルガンはノートルダム寺院での別録りで、録音も含めたカラヤンの絶妙なコントロールが隅々にまでいき届いた名演だ。
“ザ・シックスティーン”のメンバーでもあるソプラノのエリン・マナハン・トーマスのデビュー・アルバムには古楽の名曲が幅広く収められている。ピュアで繊細で美しいトーマスの歌唱に魅了される。A.E.管の素朴な響も彼女の声によく合っている。
“薔薇とロック”をコンセプトにした、ROSE IN MANY COLORSの2008年第1弾ミニ・アルバム。ダウンロード配信で好評を博した「Time Capsule」などが収められている。
男性4人組のロック・バンドのシングルはとてもユニークな曲。ブリテッシュ・フォークっぽいサウンドをバックに、神か悪魔と僕との問答(?)を通して、人間として生きる道を指し示す構成。難しいテーマをわかりやすい言葉で歌いかけてくれ、思わず納得。
アルゼンチン・タンゴの歴史的英雄、カルロス・ガルデルの名曲『POR UNA CABEZA』を、アルゼンチン出身の大城バネサがカヴァー。タンゴの哀愁のメロディを壮大なスケールで唄いあげている。アレンジ&ゲスト・プレイヤーにcobaが参加。
約2年ぶりのサード・アルバム。アップ・テンポの曲が多いが、いわゆる米国のインディ・ロックに通じるモダンな音作りを和風で活かし、歌声も音に溶け込んで日本語がわからない人にも訴えかける魅力がある。と同時に言葉が耳に染みつくヴォーカルなのも、さすがだ。
人気ラジオ番組『オールナイトニッポン』放送40周年記念コンピレーションのEMI編。フォークからニューミュージックへと移り変わる時代の名曲をたっぷりと収録。聴けば当時の思いが甦ること必至。
発売元
ユニバーサルミュージック25歳で急逝したにもかかわらず、ディジーやマイルスと比較される存在、クリフォード・ブラウン。ブルーノートに残したリーダー・セッションがまとめて聴けるこのコンピレーションでも、その天才ぶりにただ圧倒される。