2008年10月発売
ケニー・ドーハムのオリジナルとスタンダードを組み合わせた1960年の吹き込み。均整の取れたスティーヴ・キューンのピアノは、いつも黒人ホーン・プレイヤーとの間に美しいコントラストを描き出す。
ジェローム・カーンのミュージカル曲を取り上げた興味深いアルバム。各曲ともオールスターによってスウィング感たっぷりに仕上げられ、ドーハムのファンのみならず全ハードバップ・ファンにお勧めできる身近さが魅力だ。
ベニー・グリーンはハードバップ全盛の50年代から60年代に活躍したプレイヤー。ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」の再演が聴けるこのタイム盤は知る人ぞ知る一枚だ。
弟のスタンリーらを加えたセクステット作品で、トミー・タレンタイン名義のリーダー・アルバムとしては唯一となるタイム盤。その確かな腕前とは裏腹に残されたレコーディングが限られている人だ。
制作・出演
アル・カザメンティ / エディ・コスタ / ジャッキー・パリス / ジョー・ワイルダー / スペンサー・シナトラ / チャーリー・シェイヴァース / バリー・ガルブレイス / フィル・ボドナーチャーリー・パーカーのグループでも活動するなど、白人ジャズ・ヴォーカリストの先駆者の一人として鳴らしたジャッキー・パリス。アイラ・ガーシュウィンのペンによる楽曲を愛でるように歌う面目躍如の一枚だ。
米国フロリダ州出身、世界を旅する男性シンガー・ソングライターの通算4作目となるアルバム。過去の作品がジャック・ジョンソンのファン・サイトで話題になっただけあってサーフ系のテイストも感じられるが、より幅広いサウンドのジェントルな歌を聴かせる。
おなじみリンゴ・スターのオールスター・バンド、9期目となる2006年米国コネチカット州でのライヴ盤。一種のノスタルジック・ロック・レヴューなのだが、参加プレイヤーたちの実力があるので聴いてて楽しい。80'sロック・ファン向けの人選が新趣向。
MR.BIGで知られるベーシストによるソロ。多彩な音楽性を持つ彼自らがヴォーカルも担当した今作は、ピュア・ロックに根差したサウンドで自己のオリジナリティをアピール。盟友ポール・ギルバートも参加したロック・モード作にMR.BIG復活の布石も見え隠れ??する。
カナダ出身の6人組のメタル・バンドのセカンド・アルバム。80年代のポップ・メタルとメタルコアをミックスさせたような音楽性が特徴になっており(ルックスもヘアー・メタル風)、派手に弾きまくっているテクニカルなギターもなかなか刺激的だ。