2007年12月5日発売
アメリカ演奏旅行中に作曲し、自身のピアノによりニューヨークで初演している。終楽章の目もくらむようなソロなど、第2番よりいっそう技巧的になっている。一方、通俗性は若干薄められ、曲全体の重量感は高まった。
北欧を代表するピアノ協奏曲は、25歳の時に書かれた出世作。ノルウェーの民俗音楽をうまく取り入れ、リストからも高い評価を得た。抒情小曲集は、グリーグの心情を綴ったようなまことに美しい珠玉の小品集だ。
緻密で躍動感に満ち、かつ美しいモーツァルトの弦楽四重奏曲2曲を収録。いずれも、モーツァルトが自己のスタイルを確立し、後世に絶大な影響を与えた、いわゆる“ハイドン・セット”に含まれている傑作だ。
クラリネットの音色を好んだモーツァルトの名作を収録。晩年の室内楽の傑作のひとつ、クラリネット五重奏曲は、この新楽器の美質を最大限に引き出し、その可能性を後世に知らしめた。陰影に富んだ優美な作品だ。
シューベルトの室内楽の中で、もっとも親しまれている「ます」と、彼の歌曲をリストが編曲したピアノ曲を収録。五重奏曲は22歳の時の作品で、溌剌(はつらつ)とした名曲。終楽章では、鱒が泳ぎ回るさまが目に見えるようだ。
ブラームスは晩年にクラリネットの曲を4曲も書いているが、この五重奏曲は、もっとも人気が高い傑作。枯淡(こたん)の境地に到達したブラームスらしい味わい深い曲だ。クラリネットの魅力もたっぷりと満喫できる。
人間の声に近いチェロは、耳に優しい響きを持っている。本作には、そんなチェロの響きを活かした癒し効果たっぷりの作品や華麗なテクニックを聴かせる曲などが収められていて、チェロの幅広い表現力が味わえる。
子守唄は基本的に、人の心を癒す効果が絶大だ。誰もが知っているフリースやシューベルトの子守唄から、夢見心地にしてくれる「トロイメライ」や「ジムノペディ」など、癒しの効果も期待できる小品集だ。
優れたオルガニストでもあったバッハの、膨大なオルガン曲の中から名曲中の名曲を厳選収録。超有名な「トッカータとフーガ」から屈指の傑作「パッサカリア ハ短調」まで、オルガン音楽の真髄を極めている。
ベートーヴェンの標題付きの有名なソナタ3曲を収録。第2楽章がポップ・ソングにもなった「悲愴」、幻想的な「月光」の第1楽章、タイトル通り迫力にあふれる「熱情」。ヤンドーの的確な演奏で聴くことができる。
“ピアノの詩人”という呼称がそのまま当てはまるような、ショパンのノクターン選集。文字通り夜の夢見るような音楽が並んでいる。ピアノを究極までに歌わせたショパンの天才技が冴えわたっている。
ショパンの有名曲を集めた、ショパン入門に最適な一枚。華麗なワルツ、ショパンの根幹をなすポーランドの舞曲に根ざしたマズルカとポロネーズ、画期的な前奏曲や練習曲など、ショパンの魅力が詰まっている。
サティとドビュッシーのピアノ曲集。“印象派”ならではの「水の反映」や「月の光」、有名な「亜麻色の髪の乙女」や、サティの夢見るような「ジムノペディ」など、フランス近代の名品がずらりと並んでいる。