2007年11月発売
ヴァイオリン奏者を擁するイタリアのヘヴィ・メタル・バンドの4作目。民謡のメロディも絡めているようだが歌詞は英語だからクセは強くないし、特に本作は最近のイン・フレイムスに近いキャッチーな趣で迫る。「ジ・オープン・ブリーチ」は日本盤のみで、「ザ・ディヴァイデッド・ハート」のPVが観られる。
スタンリー・タレンタインの「シュガー」からスタート、コルトレーン・ライクな「マイ・フェイバリット・シングス」、ソニー・ロリンズの代表曲「エアジン」など、ファンのリクエスト曲を勇猛果敢に演奏しているストレートアヘッドな作品。エリックの魅力全開。
このレーベルでは2005年3月録音の『キラー・ジョー』に続くワン・フォー・オールのアルバム。今回は70年代のソウル〜R&Bのカヴァー集で、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー、ダイアナ・ロスのヒット曲を素材にストレートアヘッドなジャズ演奏を展開。
アンブロゼッティのトランペットにはいい意味での毒がある。群を抜くテクニックに加えて、個性的な表現力が眩しい輝きを放つ。ケインは、こんな彼に対等に向き合えるピアニスト。ふたりを中心にしたカルテットが縦横無尽のプレイを繰り広げる。
ロックでもあり、テクノでもある孤高の二人が放つ6作目は、持ち前のアッパーさをすべてポジティヴに昇華したような“意外性”のある作風でまとめられた。生々しいタイトルの言葉は作り手の素直さの表われでもありそうだ。ほどよいポップさが昂揚感を増幅する。★
シングル3、4、9曲目を含む2枚目。「秋の下で」は、季節の移ろいゆく描写が、主人公の心象風景を聴き手に想像させる。自らに強く生きる決意を促すリリックは、背筋が張る想い。「ガーネット」は、孤独を経て恋人に出会えた喜びが巧みに言葉で表現され、ドラマティックなアレンジが温かい。
6人組ユニットの彼女たち。このセカンド・シングルはポップなダンス・ナンバーで、彼女たちのイメージする意図が非常に鮮明になっている楽曲だといえる。古いディスコ・サウンドやユーロビートのエッセンスが含まれ、自然と身体が動くような感じを展開している。
元ル・クプルの藤田恵美のベスト。既発3作品からのセレクトだが、SA-CD層を持つマルチ・ディスクであることが大きな売り。通常トラックも音質が大きく向上しているという。新旧のスタンダードを歌ったものだが、しっかり彼女の歌になっているあたりが聴きどころ。
ヒーリング・ヴォイスのスーザンが、スタンダード曲などをピアノを中心にしたシンプルな演奏をバックにうたう。フルート演奏の「さくらさくら」、彼女がうたう6、11曲目などの日本の歌を含め、抑制された歌声により際立つ情感がある。同名のフォト&エッセイ集との連動作品。
発売元
株式会社ポニーキャニオン88〜97年の未発表演奏を集めた10曲入り。初代ピアニスト、カレル・ボエリー時代の演奏と後任のマーク・ヴァン・ローンによる演奏が各5曲。「枯葉」を筆頭に、「いそしぎ」「昨日のこと」など親しみやすい選曲。ゲスト参加のアート・ファーマーのプレイも渋い。
発売元
株式会社ポニーキャニオン日本で絶大な人気を誇るオランダのピアノ・トリオが、97年から2002年まで折に触れて録音してきたクリスマス・ソングを集めた、ロマンティックなシーズナル・コンピ。1年中で一番心浮き立つ季節を、落ち着いた趣のピアノ・トリオで華やかに彩る。
出身地の米西海岸ベイ・エリアに加えヒューストンでの活動経験もある人気チカーノ・ラッパーの5作目。双方の土地のテイストを詰め込んだ作風で、ローライダー好みのスムースな歌入りメロウから、クランク、スクリュードなどの南部バウンスまでが満載。
イギリスのオーディション番組から登場した男性オペラ・スター、ポール・ポッツのデビューアルバム。イル・ディーヴォと同じ制作陣を総動員して完成させた今作は、ポップス感核溢れるオペラ・アルバムで、「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」「ユー・レイズ・ミー・アップ」「マイ・ウェイ」他を収録。日本盤はエンハンスト仕様で「誰も寝てはならぬ」のクリップを追加収録。