2007年11月21日発売
1曲目は18分にわたる大メドレー。トラッドな曲はもちろん、達郎、ワムまで分けへだてなし。良く知られたポップ曲にやや肩入れ気味な感じが、ニッポンのオンナノコ集団らしくて好感。あの有名なメロディを管楽器で紡いだ2曲目も、ワクワクする好アレンジに仕上がっている。
ジャズとクラシックの二つの世界で名を上げ、指揮者、映画音楽家としても活躍するピアニストのソロ・ピアノ集。スロー・バラードのスタンダードを、気品あふれるピアノでしっとりと奏でる。彼のルーツであるかつての西海岸ジャズの香りが匂い立つ優雅な作品。
アンカの2枚組ベスト。ディスク2はフェロモンいっぱいのヴォーカルによる往年のヒット曲の数々をリマスター。ディスク1ではシンディ・ローパーやビリー・ジョエルらの曲をカヴァーする一方で、自作曲をマイケル・ブーブレ、ジョン・ボン・ジョヴィらとデュエット。
男性シンガーのメジャー・デビュー・シングルは、都会的クールさを感じる尖ったサウンド。その中で唯一体温を持つヴォーカルと、メイン・ヴォーカルの影のようなコーラスが折り重なって愛を歌う。「Pulse」は、ヴォーカルを徐々にサウンドと一体化させていく手法が秀逸。
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ユニバーサルミュージック日本でもブームとなったファンキー・ジャズの原点とも言えるアルバム。ブルーノートが生んだスターであり、作曲家としても才能のあったシルヴァーがほとんどの曲を書いている。ジャケットの写真はあまりにも有名。
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ユニバーサルミュージックベニー・ゴルソンのペンによる名曲「ウィスパー・ノット」が冒頭を飾る、リー・モーガンのリーダー第2作。若くして自らのサウンドを確立したトランペッターによる、ハンク・モブレーやホレス・シルヴァーらブルーノートの強者との共演が楽しめる。
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ユニバーサルミュージックJAZZの時代“ハードバップ”を最も象徴するテナーマンが57年に録音したアルバム。モブレーの安定したソフトなソロに、カーティス・ポーターがからむ演奏は圧倒的。当時無名のピアニストだったソニー・クラークも参加している。
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ユニバーサルミュージックドナルド・バードのブルーノート第1作は、ジャッキー・マクリーンとペッパー・アダムスを迎えた3管の熱きハード・バップ作品。サイドメンとして名を馳せるバードの、ソロイストとしての実力を見せつけられる会心作。
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ユニバーサルミュージックフレディ・ハバードのリーダー作第3弾は、フレディの完璧なテクニックが存分に駆使された渾身の一作だ。3本管編成で全体のサウンドに厚味が加わり、その迫力に圧倒される。
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ユニバーサルミュージックメッセンジャーズを退団する直前の自身初となる金字塔的リーダー作。マイルス・グループで飛躍的に才能を開花させる直前の演奏でもあり、その夜明けを感じさせる。特にバラードの雰囲気は明らかにその後の彼を占っている。
フリー・ジャズの申し子オーネット・コールマンがブルーノートに残した金字塔。3年ぶりの活動再開の地はスウェーデンだった。アトランティック時代との比較においても、メロディシズムの点でさらなる飛躍を感じさせている。
あまりに鮮烈だったオーネット・コールマンの1965年のカムバック作。アトランティックにフリー・ジャズのマスターピースを数多く残した彼も、ここでは新たにマスターしたトランペットとヴァイオリンを披露し、新境地を見せている。
数え切れないほど繰り返し発売されてきた、20世紀の一大名盤のひとつ。第2次大戦後初めてバイロイト音楽祭が再開された初日に演奏されたもので、得も言われぬ高揚感に満ちた、死ぬまでに1度は聴いておくべき録音だ。
ラトルの古楽奏法を踏まえた、実にスリリングなベートーヴェンとして大きな話題となったアルバム。チョン・キョン=ファ初のブラームスの協奏曲という願ってもないカップリングもうれしい。
有名な組曲版でなく全曲版。プレヴィンの緻密で繊細、滑らかな磨き抜かれたオーケストラの響きにうっとりできる。その絶妙な指揮ぶりは、このおとぎ話を音で語っているかのようだ。
リヒテルの個性が遺憾なく発揮されたアルバム。抒情的でロマンティックなグリーグや、繊細なシューマンといった先入観を打ち砕くダイナミックで気迫に満ちた演奏を聴かせている。マタチッチも負けてはいない。