2003年5月発売
EW&Fのドラマー、ラルフ・ジョンソンによるプロジェクトの初アルバム。フィリップ・ベイリーやアル・マッケイといった昔の仲間やジョージ・デュークらをゲストに迎え、フュージョン風のサウンドを展開。刺激よりも寛ぎを求める人にお薦め。
北欧の叙情派メロディアス・ハードの至宝とも呼ばれた彼ら。最近は精彩を欠いていたが、今作はドラマティックでメロウな魅力を備えた、本来のスタンスで勝負しているのが嬉しい。ジャズっぽさを加えた曲は新味だが、それも違和感なく料理している。
2002年に発売された2ndアルバムが大ヒットを記録した人気声優、田村ゆかりのシングル第4弾。自らパーソナリティーを務めるラジオ番組のオープニング&エンディング・テーマ曲。
イタリアの6人組メタル・バンドのサード。ファンタジックなプログレ風味を一気に後退させ、疾走曲も減らしてコンテンポラリーな路線を狙ったのだろうが、グルーヴ志向やホーンの導入なども含め、すべてがどこか空回り気味。自分たち本来の魅力を見失い迷走中?
ラナ・レーンのサウンド・プロデューサーとして知られるエリクの2枚組コンセプト作。シンフォニックなテイストを盛り込んだ一大プログレ作品で、ブルー・オイスター・カルトのメンバーらツワ者も参加、耳の肥えたリスナーも納得できる一作となっている。
フランス出身の5人組パワー・メタル・バンド。シークレット・スフィアのロベルト・メッシーナ(vo)を迎えて本格的に制作された初のアルバムで、疾走感のある楽曲をメロディアスに展開していく。12分を超える組曲(9)を始めとして、やや長尺の構築美に特徴あり。
フィンランド出身の6人組のデビュー作。デス・メタル系としては大所帯だが、その分テクニカルなプレイを前面に配し、鑑賞に堪えうるクオリティにしている。ただ、彼らもまたヴォーカル以外は正統的メタルのスタイルを守っている。没個性の懸念もあるが。
北京のガールズ・バンドのセカンド。パンク・ロックだがキル・ロック・スターズ周辺のバンドも思わせ、スリーター・キニーの影響も大だ。ポップ感といい生々しさといい、迫真の出来映え。(5)はジャニス・ジョプリンのカヴァーで、(10)のPVも観られる。★