2002年9月21日発売
能管、篠笛、〆太鼓の和楽器にギターが入り、ゲストが山下、坂田、渡辺の豪華なメンバー。日本の伝統的五音階〈ラ・シ・レ・ミ・ファ〉と〈ラ・ド・レ・ミ・ソ〉を使った(1)、能の囃子を変奏した(2)、ユニークなタイトル(3)(4)、打楽器を主体に構成された(5)(6)と“和”の現代版。
スクエアプッシャー(トム・ジェンキンソン)の新作。その場の意識の流れをそのまま音にしたようなエキセントリックなエレクトロニクス・サウンドと、イレギュラーなブレイク・ビーツがユニーク。2001年7月の日本でのライヴを収録したボーナスCD付き。
スウェーデン出身シンガーの約5年ぶりとなる第4作。ザ・ビートルズ直系なのに、なぜだかずっとメタル人脈の中で紹介されてきた彼──確かにイナフ・ズナフなんかに近いハードさも持ち合わせている。哀愁味よりもむしろ素朴なポップ・テイストに注目。
メロディアス・ハード不滅の一大ブランドたるボストンに捧げるカヴァー集。その筋の専門レーベル“エスケイプ”人脈からハートランドのメンバーはじめ甘美なメロディの使い手たちが大挙集合し、スペーシーで心温まるハーモニーを忠実に再現している。思わず心地よく横揺れ。
4人組ロック・バンドのフル・アルバム。ハードコアというか、リフ主体のバッキングにくぐもったヴォーカルによるシャウトや呻きが重なって、門外漢にはかなり恐い世界が展開されている。バッキング(とくにドラム)がこのテの音楽にしては軽めなのが惜しい。
激重ロックの核の一部を占める先鋭ブラジリアンがもっとも尖っていた時期を記録したライヴ盤。今は袂を分かってソウルフライを率いるかつての看板男マックス・カヴァレラ(vo、b)在籍時最後となった96年12月ロンドン公演を完全収録。怒号と轟音が激しく沸騰している。
ライヴで聴いたら数段パワフルで、もっと説得力を感じてしまうだろうと想像させる沢知恵。ピアノの弾き語りで歌われるバラード曲「小さな恋のうた」をはじめとする歌が、表情豊かなヴォーカルにより輝いていく。いつもながら歌の意図が直接伝わる歌唱だ。