1998年11月発売
ジョン・ベルーシ、エディ・マーフィを始め数多くのコメディ系スターを輩出したテレビ番組『サタデイ・ナイト・ライヴ』からのブルース・ブラザーズ・バンドのCD。メンフィスのバンド、MGズのメンバーを起用し、ソウルにあふれるロックンロール。
フランス三人組ユニットの通算6枚目。生演奏を試みたり、生っぽいグルーヴを意識した打ち込みを取り入れたり、以前の無機的なハウス・ビートからの脱却を図っている。ナデージュ・セリエの歌にも生身の人間らしい感情の起伏が加味されたようだ。
ゴスペル/R&Bのシンガー、グループによるクリスマス・ソングのコンピ。90年代作が多いが、60年代の(7)も含み、またトラッドも自作もありでバラエティ豊か。自作の(3)や(11)は秀作。平均的日本人がもつクリスマスのイメージにもっとも合うのは(1)だろう。
トム・ジョンストン、マイケル・マクドナルドという前後期の看板アーティストが残したそれぞれの代表作をカップリング。どちらのサウンドがタイプかは趣向の問題だが、完成度の高さはともにすばらしい。70年代を語るとき、2枚とも忘れてはならない傑作だ。
ジャンル
ポール・サイモンの代表作が2枚、それも極めつきの2枚が1枚の価格でパッケージされている。ファンとしては嬉しい限りだが、なんだか中身まで廉価な感じがしてしまいそう。もちろん、聴き始めるとそんなことはない。車に気軽に置いておくと便利。
あまり最先端すぎて、ポピュラリティよりその才女面ばかり強調され、音楽ファンよりも、若手ブンカ人にもてはやされているのが現状。単純にポピュラー・ミュージックのニュー・ウエイヴとして聴いてみればそのシンプルな美しさが感じられるだろう。
フィリップ・グラスの初期の作品(1968-74)を集めている。ここに収められているグラスのエレクトリック・オルガンを使ったミニマル・ミュージックはどれも15分を超え、正直言って、退屈してしまう。この退屈さこそが伝統的な聴習慣への挑発なのだろう。
制作・出演
J.S.バッハ / アムステルダム・バロック合唱団 / アムステルダム・バロック管弦楽団 / エリーザベト・フォン・マグヌス / クラウス・メルテンス / ゲルト・テュルク他 / トン・コープマン / ボーニャ・バルトズ / リサ・ラーションバッハのライプツィヒ時代初期の生気あふれる傑作のカップリングで、コープマン/ヴォルフによるバッハ・プロジェクトの好調ぶりを実証する一枚。ソロと合唱の声楽陣、充実した器楽アンサンブルを聴かせるオーケストラ、寄せては返す波のように自然なアンサンブル。★
バレンボイム2度目の全集。鳴らすところは存分に鳴らし、弱い部分はしっとりじっくり歌うという、ひとことで言うとかなりねっとりとした演奏である。前回の全集よりも単純でない点は評価できるが、この独特の暑苦しさに好き嫌いが分かれるだろう。解説の中で指揮者は「素っ気ない終わり方が望ましい」と述べているが、実際はその逆ではあるまいか。かなり効果を狙っていると思われる。
今や「オペラ」がその活動の重要な場となったバレンボイムの現状を確認するのに格好のCD。その巧みな指揮がこの作品をいっそうおもしろいオペラにしている。歌手たちに(歌での)芝居をタップリさせて、休みなしの2時間半を一気に聴かせてくれる。
バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。
制作・出演
カリタ・マッティラ / フランス国立放送フィルハーモニー合唱団 / フランス放送フィルハーモニー管弦楽団 / フランス放送少年合唱団 / ユーディ・メニューイン / レナード・バーンスタイン / 佐渡裕移籍第1弾アルバム。もちろん、全曲が小室哲哉作詞・作曲・プロデュース。アレンジはポップスという路線を踏まえながらも、さまざまなところで実験がなされている。シングル曲(4)(8)はアルバム・ヴァージョンで収録されており、新鮮な感覚で聴ける。