音楽むすび | 1997年4月25日発売

『ライフ』収録曲のリミックス集。演奏時間を7分50秒まで延ばした(1)は、オリジナルの浮遊感たっぷりのシンセや、パーカッションのサンプリングをはずすなど、かなり変身。(3)もダンス・フロア向けにリズムを強調し、大胆なリミックスが施されている。

なんとあのデヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎えて吹き込まれた名バラードのニュー・ヴァージョン(1)に、未発表曲(2)とライヴ音源3曲を加えたミニ・アルバム。いずれもこのCDでしか聴けない音源ばかりで、これはファン必携の1枚だろう。

レゲエ調のヴォーカルをハウス調のリズム・サウンドに乗せたダンス・ビートである。(2)はハード・ロックとレゲエとハウスがミックスされて面白い感じ。クール&ザ・ギャングのカヴァー(3)もレゲエ&ハウス・リミックス。要するにミックス・サウンドがいい持ち味。

こういう気持ちって、忘れたくないよな〜と、しみじみ感じさせてくれたバラード集。なんだか、いいのだよ。たとえようもなく暖かい気持ちになれる。誰にも知られずにひっそり胸に抱いていたい大切なもの。それを音楽にするとこうなるのじゃあないでしょうか。

シンガー・ソングライターおよびDJとして、UKクラブ・シーンとリンクした音を聴かせてきた彼女。ジャズ、ソウル、ブラジリアン…etcの要素を含むベストは、ここ数年の邦クラブ界の軌跡ともいえそう。今後はキャラなみに貫禄ある熱いヴォーカルを期待。