1997年12月15日発売
スウェーデンの4人組のサード・アルバム。生ドラムを使いつつ打ち込みを絡めた音作りで攻撃的ロック・サウンドやラップ風のヴォーカルは健在ながら、メロディアスな要素が表に出てきている。ゆったりとした異色のスロー・ナンバー(12)が心に染みる。
ジャンル
ソフトボーイズの頃から、いつの間にかカルト的な支持を得るようになった人だが、そのときそのときにしっかりと向かい合う強さを持っているからだと、このベスト集を聴きながら思う。でもって、どことなく漂う情緒が美しくも、哀しくもある人である。
過去の名曲に新曲3曲を加えたこのアルバムは、当初はスティーヴン・キング(彼はAC/DCが大好き!)の映画「地獄のデビル・トラック」のサントラとして86年にリリースされた。実質的には彼らのベスト・アルバムであり、ブライアン・ジョンソン加入後の彼らを知るには絶好の作品。
不透明なディープ・パープルからの脱退劇以前にも、ギラン&グローバーなどのプロジェクトがあったが、これはそれらの延長線上の音だ。ギターを一歩引かせたアレンジにより、脱パープル色を打出したい狙いがあるのかも。歌は相変らずうまい。
いるところにはやっぱいるんだなあ、というアルバム。スウェーデンの3人組ミクスチャー・ロック・ユニット。ラップがかったシング・トーク、プログラミングのビートとギターが一体になった音はちと単純なところもあるものの文句なく恰好良い。
やっと出る、2作目。たんなる様式踏襲におちいらず、ロック的疾走感をヘヴィな音にうつしかえることに成功している。しっかりボトムを固めつつ、一方での飛躍するようなパワー感が実に快感だ。(13)は日本盤のみの収録、またカラー・ブックレットも付く。
ハイパーな悪ガキ集団の彼らにとって4年の充電期間は長かったはず。と同時にその歳月が彼らを成長させた。怒涛のように流れ出すヘヴィメタリックな音はメタリカ並みの凄さ。低音の魅力? で迫るvoにも今や青臭さはない。成熟一歩手前に潜むアブなさが刺激的だ。
西海岸スラッシュ・メタル・バンド、メンバー・チェンジを経ての6作目。単純にスラッシュと書くのが躊躇われる。間口の広がり方はいよいよ堂に入っていて、音は激しいが飽きることはない。緩急たっぷり。練りに練られていて、門外漢も納得でした。
イギリスで成功し、3作目でアメリカに錦を飾った。HM界でもユニークな存在のトゥイステッド。ロックの歌詞を問題にした公聴会出席が、しっかりバンドPRとなり、この4作目には、ビリー・ジョエルやアリス・クーパーもゲスト参加と話題作りがお得意。