音楽むすび | 1993年11月発売

ルックス、ファッションからして、いかにも本格派演歌。聴いてみるとドップリ演歌。忠臣蔵ものの(7)(8)は浪曲演歌の本領発揮。こういう作品が近ごろ減ってきただけに、頑張ってくれてるのはうれしい。実録もの(?)がもっと作られてもいいと思うのだけど。

全10曲中3曲がTV絡みか…とまあ、それはさておき、一時期のメディア舞い上がりブームも沈静化の方向とは御同慶の至り。これで再び、音楽のことだけ考えていればいい生活に戻れそう。というわけで、どことなく肩の力が抜けて気が楽になった姿が見える。

ライヴでもスタンダード化していた曲がベスト盤に。ユニコーンというバンドを将来誰かが教科書的に語る時や、熱狂的でもないけど好きだったよ、って人がふと振り返る時に役立つアルバム。この18曲を生んだだけでも存在価値のあった素晴らしい人々でした。