音楽むすび | 発売元 : 株式会社フリーボード

曲だけ聴くと哀愁漂うラテン歌謡だが、歌詞をよく聴くと出稼ぎ労働者の故郷への思いを切々と歌っているというミス・マッチさがおもしろい歌。「おー飯、たんと食わんと」を「オーマンマ、タントクワント」とスペイン語風に聴かせるなど工夫のあとが微笑ましい。

80年代アイドル・リバイバルの波を受けて再評価が進む柏原芳恵。彼女のデビュー25周年記念アルバムがこれだ。大ヒット曲の再録(1)や山口百恵のカヴァー(4)と、中村泰士が書き下ろした新曲が違和感なく同居して現在形の芳恵ワールドを作っている。

前半はアフロ・キューバン・グループならではの曲で構成され、後半はお馴染みの「無口な夏」「ヨコハマ・レイニー・ブルー」など歌謡性の高いナンバーとなっている。松平直子のヴォーカルを生かし、ペドロ&カプリシャスの両面性を存分に発揮している。

台湾出身の演歌歌手、テン・リーの日本でのデビュー曲「日本海ひとり旅」(86年)や「ついて行きたい」(87年『必殺仕置人』の挿入歌)など自身の曲とスタンダード演歌ナンバーを歌っている。彼女のクセのない柔らかヴォーカルは淡い情感を表出していく。

日本テレビの『あなたの出番です』でチャンピオンを獲得し、山口あかり&平尾昌章の曲「旅情上諏訪のひと」でデビューした山岡浩二のシングル。

「ジョニーへの伝言」や「五番街のマリー」といった大ヒット・シングルで知られるペドロ&カプリシャスのフリーボード移籍第1弾。往年のサウンドが甦り、ファンには嬉しい内容。