発売元 : ビデオアーツ・ミュージック株式会社
ガーシュウィンの没後70周年を記念して作られた一枚。オースティンはソウルフルなヴォーカルが得意なだけあって、ここでもジャジィな歌唱をベースにブルース・フィーリングを湛えた歌声が印象的に響く。洒落た楽曲が彼女によって新鮮味を獲得した。
過去10年以上生活しているフランスの名曲を、フランス語で歌った2007年作品。ディープかつダークな表現がマッシヴ・アタックに通じるブリジット・バルドーの「ボニーとクライド」、ダンサブルなエディット・ピアフの「バラ色の人生」などが個性的な仕上がり。ブライアン・イーノの参加が目を引く。
ちょっと色目を使ったかレニーニ。ブ、ブーガルー? 縦乗りエイト・ビート+シャッフル=アーバン・ファンキー。そんな冒頭曲から「ビック・ブーガルー」では“ブルーノートな”アンサンブルが“ジャズ”を思い起こさせてくれる。「君に夢中」の違和感が作品を締めてくれた。「煙が目にしみる(トリオ・バージョン)」は黒人骨太ジャズの極致!
キッス人脈のボブ・キューリックが仕掛けたハード・ロック/メタル系ミュージシャンによるザ・ビートルズ・カヴァー集。アリス・クーパーやモーターヘッドのレミーの個性が光るなか、どれも原曲を活かしたアレンジで、スキあらば弾きまくるギタリストたちも強烈!
カルテットによる演奏。巧みな小技も用いるいぶし銀のリズム隊をバックに小気味良くトランペットを奏でるライアン・カイザー。テンポの速い曲でもクールに燃える感じで、とてもスタイリッシュな演奏だ。バラード曲(5)での歌心あふれるプレイには円熟の味わいが。
ビートルズの名曲をジャズ・アレンジで聴かせる、人気ピアノ・トリオの第4弾アルバム。リチャード・ボナ、トゥーツ・シールマンス、ジョー・ロヴァーノをゲストに迎え、入魂のプレイを披露する。
2006年に発表された女性アーティストによるビートルズ・カヴァー集(赤盤)の男性アーティスト版の青盤。鈴木惣一郎プロデュースによりハナレグミや青柳拓次、キセル、曽我部恵一、細野晴臣ら10人による、夢のなかで聴いているような心地よいビートルズ楽曲集。★
細野晴臣の東京シャイネスでの活躍でも知られる故・高田渡の愛息の4作目となるソロ・アルバム。ペダル・スティール・ギターをはじめとするさまざまな弦楽器をこなす彼のノン・ジャンル、ノン・ナショナリティなサウンドは、聴く者を別天地へと誘ってくれる。
ナッシュヴィル出身の歌手。生きがよく快活な歌声。旺盛なジャズ・スピリットの持ち主。ジャズ歌手になろうと思ったのは20歳の時で、それ以前はダンスと演劇を。歌は一番弱点だと思っていたという本人の発言が信じられない。アニタ・オデイを彷彿とさせる瞬間も。
フランスの美人ジャズ・シンガー、アンヌ・デュクロが有名ピアニスト5人と共演したゴージャスなアルバム。参加曲はチック・コリアが3曲、ジャッキー・テラソンが2曲などで、華やかなピアノの競演作にもなっている。アンヌの歌はパッショネイトで力強い。
イーストウッドによるスムース・ジャズ作品。穏やかなメロディがクールなダンス・ビートと結びついたサウンドが都会的。イーストウッドのベースもところどころでセンスのいいフレーズを披露する。白人版マーカス・ミラー的作品といったところか。
しなやかな声と堅実な技巧が光るフランスの女性シンガーの2003年作。ヒネリの効いたリズムと美しいストリングスが印象的な(1)、アコギのアレンジが面白い(6)など、ポップ・スタンダードのカヴァーが秀逸。(3)ではトゥーツ・シールマンスのハーモニカが彩りを添える。
打楽器と歌に始まり各種ギターやマンドリンなどが絡む、何ともほのぼのとした手作り感覚の心なごむ音楽。ジェイムス・テイラーを想わせる清清しい歌声とフォーキーな自作、ブラジル色出したカヴァー(5)(9)(10)がまたカッコいい。小池龍平(vo,g)を中心とした4人組の初作。