発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
86年から91年までの5枚のアルバムから、メンバー自身によりセレクトされたベスト盤。オリジナルがしょぼかったためか(1)(2)が新録、(14)がリミックスされている。生涯「パンク」という姿勢が(13)に示されている不変のサウンドをたっぷりと聞かせてくれる。
のりピーが邦楽ロックの人気者5人と組んだ問題作。アイドル哀歌の(6)(ユニコーンの阿部B担当)や無気力ロックの(7)(カステラの大木知之担当)など意外な顔合わせも結局、まる〜くおさまっている。いちばん出来がいいのは土橋安騎夫の(10)なのであった…。
竹中労のライフ・ワークであった琉球古謡紹介シリーズで、75年録音のもの。沖縄語による謡の中でも、愛惜の情に満ちた(6)、(12)などは群島文化を背景にしたものであり、その唄の世界が目に浮かんでくる。言語とメロディの関係を考えさせたりもする。
10年以上の活動に終止符を打ったARBのシングル盤コレクション。B面のみで廃盤になった曲、アルバムとのヴァージョン違いなど、貴重な音源で構成した“アナザー・ベスト”。ファンの署名運動から本作の発売が決まったという経緯もARBらしい。
15年近くコンスタントに活動を続けるのは半端じゃない。サウンドも基本的にパンクでR&R。ますますスピーディー、ハード、ヘヴィになっている。サウンドの充実は素晴らしいのだが、全体が任侠のセンスに紙一重になりつつあるのが日本的で心配である。
120文字では書ききれないものすごいゲストゲストゲスト。とりあえずサエキけんぞうから森本毅郎までーとだけ。コントものは今ひとつ笑えませんが、歌ものは笑えます。(4)や(16)のコテコテ関西ノリはグーよ(ハート) 超マジな青春もの(21)で諦めたのは、ちと残念。
戦争が“テレビ・ゲーム”になってしまった平成ニッポンに生きてると、あの日比谷野音での頭脳警察のアジテーションすら「子供だましの伝説」と思いかねないほどボケこいちまう。歌詞カードで(2)の「グラス」が「……」と印刷されているのはいかなるわけか。
月日のたつのは早い。のりピーももうハタチ。このCDファイルで、のりピー成長の軌跡をたどるのもまた一興。[1]は87〜88年の旧式アイドル期。[2]は88〜89年のポップ転換期。[3]は89〜90年の安定期。ここいらでプロのアイドルとしての意地を見せて欲しいもの。
サイバーで近未来なパノラマ・クリア・ジャケットが綺麗(メンバーをプリントした6枚組フィルム)。「プラスチックな耽美」だった前作に比べるとソリッドなギターバンドとしてよくまとまってきたなという印象。あとはその「お耽美」な芸風を徹底させること。
20歳のメモリアル・アルバムとでもいうんでしょうか。ラヴリー天国! ミディアムテンポの曲を中心に、まだ大人になりきれないのりピちゃんがそこにいます。でも徐々に(6)みたいなコミカルなナンバーや(7)のような自作の曲が増える可能性が見えます。
“野ら犬”で跳び出したARBは、ハイテンションなライヴバンドとして、11年間を疾走した。そんな彼らの軌跡を辿るライヴ盤。80年の新宿LOFTから始まって90年の国立競技場まで全35曲。歴代メンバーも、もちろん総登場。未発表2曲のCDシングル付き。