発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
ジャズ・グルーヴ・ムーヴメントに合わせて過去の作品を編集したコンピレーション。阿川泰子の曲はロンドンのクラブでもかかるらしいが、彼女のヴォーカルの浮遊感はロニー・リストン・スミスのローズに通じるのだろう。(1)は大沢伸一によるリミックス。
オーケストラをバックにしたスタンダード集。こういうシチュエーションが彼女にいちばんよく似合う。とてもゴージャスなヴォーカル・アルバムになっている。デヴィッド・ベノワ、ピーター・アースキンなど、ゲストも豪華。
編曲担当者(西脇辰弥、田代修二、村瀬恭久)が、ほとんどの演奏を担当したアルバム。よって、デジタル音色を主体にした優しいポップス。レコーディング経費節減とも解釈できる方法論だが、彼女の声を前提に考えた場合この手法は的を得ている。
横浜アリーナ以来8ヶ月ぶりのライヴを成功させたばかりのバクチク。そのステージでも大半は本作からの新曲を披露し、ファンをどぎまぎさせていた。大胆なヴォイス・エフェクトをほどこしたノイジーなサウンドにはアバンギャルドな魅力が蔓延している。
らんまやワタルシリーズで知られる声優である彼女の本領を発揮した、一人八役をこなすストーリーアルバム。不思議なファンタジーと、彼女のキャラクターがみごとにマッチしていて、子供から大人まで楽しめる奇跡的な完成度をもった作品に仕上がっている。
どんなにオドロなものが出てくるかと、怖いもの見たさ半分で期待しながら聴いたけど、それほどでもなくてガッカリ。音も詞も別に何てことない当たり前の展開で引っぱられたくても動けません。細切れの言葉が薄いので、かっこつけてる風にしか聴こえない。
ジャンルを越えたトロンボーン奏者として、多彩な活動を行なう村田陽一の新作。かつてインディーズ盤で出た「ソリッド・ブラス」の続編だが、桑田佳祐やチャーなど豪華なゲストが次々と登場。ジャズというより、ロック〜レア・グルーヴ系のノリが秀逸。
ベテラン・シンガーの中本マリが、ヴァイブとギターというユニークなグループ“デル・マーレ”と共演したアルバム。しかも歌われているのはすべてバカラック・ナンバーだ。バカラックのメロディの美しさと中本マリのうまさがきわだった、気持ちのいい作品。
ポーランドの女性ピアニスト、ポブウォツカは、珠玉の小品集とも言えるこの3つの曲集について、細部に至るまで入念に練りあげた演奏を聴かせている。とくに音の粒立ちの良さ、陰影に富む表情は印象的であり、各曲の各場面を魅力的に形作っている。
日本シャンソン界注目の新人のデビュー・アルバムで、パリのマルカデ・スタジオで録音。素直なうたい方は好感がもてるが、ときとして言葉に引っ張られて説明口調になるところが気になる。言葉を自在に操ることができるようになるには、“経験”しかないか。