発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
日本で初めての書き下ろしのピアノ・メソードであった「こどもの宇宙」全3巻の内の3巻目。楽譜は全音楽譜出版社から発売されている。この曲集の意図は、ピアノを「歌わせる」ことにある。テーマソングもあり、連弾曲もある。音楽の“歌”が学べる。
バイエル=子供のピアノ教材という時代はもう古い。現代に生きる感覚と感性を養うためには、是非現代作曲家によるメソードが必要である。この45曲から成る作品は、湯山のピアノ・メソード「子供の宇宙」(3巻)の併用曲集。親しみ易い旋律があふれた佳品だ。
嘉門達夫は快適なドライヴ・ミュージックになるって知ってます? 車内に罪のない笑いが巻き起こること請合い。2枚目のベスト盤となる今作も飛びまくり。単純だけどイザ作ろうと思うと才能が必要。彼のセンスの良さとツボ押さえの確かさには脱帽です。
通常インディーズで実績を上げたバンドのメジャー盤と言うと、売れ線狙いのポップ性を押し出すバンドが多いが、彼らのサウンドは轟音凄まじいスラッシュ・ハードなナンバーばかり。徹底して演りたいことをやってる彼らの姿勢は、非常に潔く恰好いい。
レーベルを移籍しての北澤組とのコラボレーション2作目。相性の良いバンドとの、意志が通った一発録りのテンションが、アルバムを通しての印象をも深めている。歌詞は確かにヘビーであるのだが、その根底にあるユーモアにも注目して欲しい。ロックだ。
「ハイテク・ガレージ・ポップ!」という触れ込みもスゴイが、当たってるから尚すごい。ゲストにLUNA SEAや藤井麻輝(SOFT BALLET)、Asa-changの顔ぶれも見られる独特の世界は、なぜか強烈にナマっぽい。時代に乗る時が来たか?
記念碑的な名演奏。バッハの組み上げた音楽のエネルギーを、多彩な語り口でぐんぐん燃え立たせたリヒテルの表現力は圧倒的である。リヒテルのピアニストとして、人間としての巨大さを思い知らされる演奏といってよい。第1巻より第2巻の演奏のほうが引き締まっている。
(4)は進研ゼミのCMソング、(6)はテレビ朝日系月曜ドラマ・イン「愛してるよ!」の挿入歌。そして(10)は「REX 恐竜物語」の挿入歌。豪華カラー・グラビアのカレンダー付き。歌わされて歌ってるんではないツッパリをしたたかに持った天才少女歌手です。
元東京パノラママンボボーイズのゴンザレス鈴木を中心に昨年結成されたトリオのデビュー作。バンド名のように、ブラジル音楽とR&B、それにジャズなどを取り入れたサウンドで、クラブ系の音楽が好きな人にウケそう。個人的には(4)がめちゃカッコ良かった。
オザワを育てた、というよりオザワによって有名になったとさえ一般的にはいえるヒト、齋藤秀雄の演奏が集成された。にっぽん放送が番組収録したもののテープが主のためモノが多いが、丁寧なつくりのブックレットとあいまって貴重な資料がリリースされた。
転調を多様した曲を歌いこなす技術、そしてそれをナチュラルに聴かせてしまうさわやかな声に恵まれたヴォーカリスト、ケヴィンの94年のアルバム。マイケル・シャピロのプロデュースはAORとブラジル音楽、ジャズ/フュージョンを掛け合わせるさじ加減が相変わらず絶妙だ。
イギリスはロンドン生まれのジョニー・ピアソンが率いるオーケストラによるイージー・リスニングもの20選。シックです。午前中のAM放送のBGMですね。これが結構ホッとする。最初のビッグ・ヒット(65年)、(12)の華麗な弦アレンジは渋谷派にもオススメ。
なんか高橋由美子の曲のアレンジって、ちょこまかしてない? 筒美京平の(9)など、メロディはいいと思うんだが。やっぱアレだよね、グッピーって楽曲に恵まれてないよね、ってオレはアイドリアンか。彼女もハタチ。トシとる程に色気が減少する人ではある。
太陽讃歌と名付けたくなる(1)はストリングス・女性コーラスをオーヴァー気味にフィーチャーした大曲。アレンジが魔訶不思議な(6)にもバンドの特異性を感じる。生ドラムが新鮮な(5)はギターがもっと前に出てくれば更にアバンギャルドな面が強調されたのでは。