制作・出演 : マーラー
発売元
キングレコード株式会社スウィトナーの非ユダヤ的マーラー。表情の付け方やテンポ設定などはオーソドックスだが、オーケストラの特長を活かしながら、マーラーがスコアに記した響きをきわめて美しく引き出している。
シカゴ響との交響曲全集の一枚で、ショルティによる2度目の録音。マーラーが第2番に託したさまざまな思いや哲学はスパッと切り捨て、音符を唯一の足がかりとして純粋音響美を追究した、ショルティならではの名演だ。
純器楽交響曲シリーズの第1弾。第1楽章が葬送行進曲というユニークな作りだが、ショルティはそうした文学的な誘惑を避けている。冒頭のホルンから最後の1音まで、シカゴ響の演奏能力の高さに圧倒される作品。
制作・出演
アーリーン・オジェー / ウィーン国立歌劇場合唱団 / ウィーン少年合唱団 / ウィーン楽友協会合唱団 / サー・ゲオルグ・ショルティ / シカゴ交響楽団 / ヘザー・ハーパー / マーラー / ルチア・ポップ制作・出演
アムステルダム聖ウィリブロード教会少年合唱団 / オランダ放送合唱団 / オランダ放送女声合唱団 / ノーマ・プロクター / ヘザー・ハーパー / ベルナルト・ハイティンク / マーラー / モーリン・フォレスター / ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団ジンマンの新プロジェクトがスタートした。レーベルもメインのRCAに移り、旧デッカ・チームの音質も生きるSA-CDハイブリッド盤でのリリース。オケの楽器配置から微細なフレージングまでが克明に聴き取れていて、憂愁の音楽の流れを阻害することがない。
EMIの最新のリマスタリング技術によって、名演が甦る。イギリスの巨匠・バルビローリが、得意とするマーラーを披露。ロマンティックな名演が堪能できる。
制作・出演
エヴァ・ランドヴァー / ガブリエラ・ベニャチコヴァー=チャーポヴァー / チェコ・フィルハーモニー合唱団 / チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 / マーラー / ヨゼフ・ヴェセルカ / ヴァーツラフ・ノイマン発売元
日本コロムビア株式会社この録音は貴重だ。マーラー的とされるボヘミア色やドロドロした感傷性などを取り払って、いわゆるドイツ的絶対音楽へのアプローチで表現されている。カチッとした構築性、曖昧さのない旋律の扱いや整頓された響きに、スウィトナーの美質を見いだせる。
晩年のクレンペラー特有の遅いテンポではなく、いくぶん速めの揺るぎないテンポによって中低音のサウンドを充実させた、がっちりとした構築性が出色。マーラーの本質に一直線に迫る気概がみなぎっている。シュワルツコップも合唱陣も充実。
名演として高く評価されることも多い「大地の歌」。遅めのテンポによりロマンティシズムとモダニズムが一体となった、クレンペラーならではの演奏。特に、ヴンダーリヒとルートヴィヒの名唱が印象的。