制作・出演 : ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベートーヴェン:交響曲全集〜序曲集ベートーヴェン:交響曲全集〜序曲集
カラヤンにとって3回目の録音だが、おそらく最高の出来といえば、この全集になるだろう。それに比べれば、80年代の全集ははるかに硬い表現で、オケの音質もシャープだが厚み不足。たとえば、「田園」の冒頭の軽やかさ、また木管を巧みにからませた表現が生み出す生命感…70年代版のほうがいい。とくに初期の作品にみせる躍動感が素晴らしい。この時期がカラヤンのピークだった。
新ウィーン楽派管弦楽曲集新ウィーン楽派管弦楽曲集
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ユニバーサルミュージックプロの為の重要作を一般音楽ファンの為の傑作に生まれ変わらせたとされる、数あるカラヤンの名演の中でも異色屈指の1枚。ベルリンpoの驚くべき演奏能力に支えられ、好みは別として各曲とも別物の如く豊麗かつ劇的にウネって圧倒的である。
ブラームス:交響曲第1番、ハンガリー舞曲集ブラームス:交響曲第1番、ハンガリー舞曲集
3回の交響曲全集の1番目に当たる。ブラームスは早くからカラヤンの重要なレパートリーであり、若々しく颯爽とした演奏がここに聴ける。「ハイドン〜」等に顕著な様に、この時期カラヤンによってBPOの演奏上の機能性が大幅に引き上げられた。若さの情熱と完成度が同居したという意味でかねてから1番は評価が高いが、3番、4番にもそれは当てはまる。