制作・出演 : スヴャトスラフ・リヒテル
スクリャービン:2つのマズルカ、ポエム・スクリャービン:2つのマズルカ、ポエム・
ショパンは即興的味わいに富むはつらつとした演奏で、すごい迫力。ラフマニノフも空間に放たれる音にリヒテル特有の存在感を感じる。スクリャービンは92年に録音。神秘的な和音と濃厚なテクスチュアをもつ。予想していたよりこってり感はない。
リヒテルの詩情リヒテルの詩情
リヒテルのヨーロッパ・ツアーの折りの録音。(1)(2)ともにロマンティックな香りあふれる小品集だが、リヒテルの演奏は感傷に堕さない、いつもながら見事なもの。ジャケットの自作の絵のように、その大きな音楽の中に、氷の結晶のきらめきがいっぱい詰まっているようである。
リヒテル◎シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番/第14番リヒテル◎シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番/第14番
(1)はリヒテル2度目の録音。79年来日時の、(1)は2月1日、(2)は2月7日のコンサートからのライヴである。リヒテルのシューベルトは実にしなやかで美しく、聴き手を自然に音楽の流れの中に委ねさせてくれる。作為的なところをまったく感じさせないという点で、卓抜した演奏といえる。