制作・出演 : ジョージ・ムラツ
シェルブールの雨傘 〜ザ・ミュージック・オブ・ミシェル・ルグランシェルブールの雨傘 〜ザ・ミュージック・オブ・ミシェル・ルグラン
ルグランの作品を取り上げた名曲集。「シェルブールの雨傘」はルグランの代名詞とも言うべきミュージカルの名曲、映画ではドヌーブの可憐な印象ととともに大ヒットとなった。ラストではワルツで再演しているがこれも捨て難い。「ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング」のようなバラードでは、ビル・エヴァンスとは一味違うリリシズムが印象的である。
ショパン・ジャズショパン・ジャズ
ショパンという、ある意味で“鉄板”の素材を料理するには、このトリオくらいの力量がないとダメってことなんだろう。マルティーノの甘く艶のある音色、幻想的なフレーズは見事にハマっている。いかにも日本人好きする企画なるも、企画性を技術が凌駕し、しまいには圧倒される。
シンフォニエッタシンフォニエッタ
村上春樹の『1Q84』の冒頭に登場するヤナーチェクの「シンフォニエッタ」をピアノ・トリオで演奏! といっても決して便乗商法にあらず。ヴィクリッキーが奏でるのは、チェコのフォーク・ソングを研究し尽くした果てに生み出した、ここにしかない音なのだから。★
マイナー・ブルースマイナー・ブルース
ケニー・バロンは現代屈指の名ピアニスト。これはスタンダード集とあって、その素晴らしさを誰にでもわかる形で提示した魅力的な作品。「ビューティフル・ラブ」「ハッシャ・バイ」といった選曲も嬉しい。これでバロンの人気はきっと実力に追いつくことだろう。