制作・出演 : シカゴ交響楽団
ワーグナー:ニーベルングの指環〜管弦楽曲集ワーグナー:ニーベルングの指環〜管弦楽曲集
バレンボイムはシカゴ交響楽団から実に彫りの深い充実した響きを引き出し、舞台を彷佛させる劇的起伏に富んだ演奏を繰り広げる。バイロイトでの経験に裏付けられた自信のなせる業だろうか、巨匠的輝きに満ちた名演は終曲に至り、圧倒的感動を呼び起こす。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲&ヴァイオリン・ソナタ第3番ブラームス:ヴァイオリン協奏曲&ヴァイオリン・ソナタ第3番
協奏曲では自作のカデンツァを弾くなど、意欲満々。その切れ込みの鋭さや堂々とした風格はさすがである。ただし、音の弱い部分になると何となく生彩がないというか、味が薄くなりがち。録音のせいなのか。ソナタもいい場面はあるのだが。