出版社 : 星海社
よーちゃん、人は死ぬものよ。それはたとえ、どんなに綺麗なお姫様であっても例外ではない。 「人はなぜ物語を必要とするのかしら?」「え?」「それはきっと、現実の世界というものがあまりにも意にそぐわないものだから、でしょうねーー」 今回、“深窓)の美少女”しずるさんと好奇心旺盛な“わけありお嬢様”よーちゃんが挑むのは、4人の“お姫様”たちの悲劇。白雪姫は雪に舞い、人魚姫は海に伏し、眠り姫は頭を砕かれ、赫夜(かぐや)姫は竹刺しにされる……。これは、美しくも悲しい、みっつ目の事件簿。新装版にして完全版、星海社文庫版しずるさんシリーズ第3弾!
佐藤友哉×押見修造 “青春の暴走”を描き続けるふたりがここに出逢ったーー! かつて六十三人もの人間を殺害し、暴力と恐怖の体現者たる“覇王”として君臨した今は亡き偉大な祖父(そふ)。その直系たる「僕」がこの町を、この世界を支配するーーそんな虹色の未来の夢もつかの間、「肉のカタマリ」として未だ何者でもない灰色の現実を迎えてしまったことに「僕」は気づいてしまう……。「僕」の全力の反撃が始まるーー!!
新感覚の物語体験が大きな話題となり、延べ700万PVを記録したモンスターコンテンツ『謎と旅する女』の書き下ろし新バージョンを収録!渡辺浩弐がその千里眼で“2013年のたった今どこかで始まっている未来”を描き出すショートショート集。ほとばしるアイディア、しのびよる恐怖。これが作り話だって、誰が証明できる?ジワッと怖い傑作ショートショート、“ゲーム・キッズシリーズ”最新作!
こんなわたしでも、あんな風に誰かの役に立てるとしたら、それはとっても嬉しいなってーー ちょっぴり気弱な女子中学生・鹿目まどかは完全無欠の“魔法少女”に変身することで、理想の自分になれると信じていたーーその残酷な真実を知るまでは……。 “魔法少女”ものの新境地を切り開いたTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を、虚淵玄監修のもと一肇が公式ノベライズ! これは鹿目まどかの目線から語られる、奇跡と魔法の物語。
キュゥべえの恐るべき計画が明らかにされる時、少女たちは自らに課せられた運命の残酷さを知る……。 “ワルプルギスの夜”を前に次々と命を散らしていく魔法少女たち。彼女らを救うべく、まどかが下した運命の決断とはーー? 監修虚淵玄×一肇のタッグで生まれたノベライズ版『魔法少女まどか☆マギカ』、ここに完結!
「今日もね、誰かが死ぬの」 夕暮れの放課後、廊下で出会った黒髪の美少女・鷹白千夜にそう告げられた鹿倉時雨。その直後、二人は同じ学校の女生徒の飛び降り自殺を目撃する。毎週水曜日に生徒が自殺する“自殺事件”の真相に挑む時雨と千夜を待ち受けていたのはさらなる“惨劇”だったーー。 新時代を切り拓いたスマートフォンノベルゲームを、ゲーム製作者のcutlass自ら完全改稿・大幅加筆のうえ待望の書籍化、第二弾!!
赤き竜の棲まう島、ニル・カムイ。 RPF『レッドドラゴン』の舞台となったこの呪われた島の全貌を、FM・三田誠の完全監修のもと、システム班・小太刀右京が作中に登場する革命家・阿ギト・イスルギの筆に仮託して縦横無尽に語り記す! この豪華にして絢爛きわまるファンタジー世界は如何にして構築されたかーー!? RPF『レッドドラゴン』の世界のすべてをあなたに。
政界・官界・財界を巻き込んだ一大スキャンダルの贈収賄事件の容疑者として検察に逮捕され、瞬く間に“日本国民の敵”へと仕立て上げられた経済産業省の役人・月成拓馬。有力任侠団体、海音寺一家の総長である父親の有罪判決を引き金に、警察とマスコミに自らの夢を奪われた海音寺詩乃。キャリア官僚と極道の娘ー。絶望の淵に突き落とされた二人が出会い、裏社会から表社会への壮大な“復讐劇”が開始される…。至道流星入魂の新シリーズ、ここに開幕!!
同じ通学電車に乗っている二条くんに恋する中学生の女の子、一花真柚。憧れの二条くんの事を毎日毎日こと細かに観察し、一途な片思いを続ける真柚だったが、恥ずかしさやキッカケの無さから、なかなか二条くんに近づけずにいた。そんな真柚のもとに、謎の小包が届いて……。 ニコニコ動画で大人気のうたたPの楽曲を、作詞を担当する鳥居羊自ら執筆、イラストレーター・woguraの動画オリジナルチームで贈る、とっておきの書籍化。
虚淵玄がその剛筆(ハードボイルド)を血に染めて抉り出す、相克の復讐劇ーーこれぞ代表作。 かつては友と信じた男の裏切りにより、辱めの果てに命を奪われた自身の妹・瑞麗(ルイリー)の仇を討つため、犯罪都市・上海へと舞い戻った孔濤羅(コン・タオロー)。 一振りの倭刀と必殺の電磁発頸「紫電掌」を武器に、凶悪無比な五人の仇敵(サイボーグ武芸者)たちへの復讐劇の火蓋はついに切られたーー! 虚淵玄×ニトロプラスのサイバーパンク武侠片ノベルゲームを、虚淵玄自らが小説化。全てのバトルシーンを担当イラストレーター・中央東口の描き下ろしカラーイラストが彩る“完全版”として星海社文庫化!
僕たちは、良い大人になんか、なれない。異才・TAGRO、ゼロ年代の輝きがここに──。 大人になれない大人たちのめくるめく葛藤、それは青春の残照──。表題作をはじめ、ゼロ年代に文芸誌『ファウスト』を中心に発表された珠玉の名品を収めた傑作短編集、待望の文庫化。新たに、著者によるあとがきと、同級生として若き日を共有したライター・志田英邦による解説を収録。 DON'T TRUST OVER 30 Limbo The world is full of angry young men. イキガミ様 昨日雨が降って、緑がきれいで、今日がお天気で、バカな君と一緒で イキガミ様とシニガミ様 SON HAS DIED, FATHER CAN BE BORN
伝説、炎上。最高の布陣が織りなす、最高のフィクション。 <死者の王>として復活を果たした婁震戒こと天凌府君が呼び覚ます還り人の群れによって、蹂躙の限りを尽くされるニル・カムイの大地。夥しい惨劇のさなか、<赤の竜>を殺す方法を知る巫女<喰らい姫>との邂逅を果たす忌ブキたち。彼女の託宣に従って革命軍、ドナティア軍、黄爛軍、そして天凌府君軍が集うとき、人と竜とが契りを交わしつくられたという伝説の魔城<契りの城>が屹立するーー!
人が世界に謎を求めるとき、そこには必ず“ごまかし”があるわーー 「ねえしずるさん、密室ってなんなのかしら?」「そうね、よーちゃん、それはきっと、どんなものでもごまかせると思い込んだ人間の、つまらない錯覚なんでしょうねーー」 今回、“深窓の美少女”しずるさんと好奇心旺盛な“わけありお嬢様”よーちゃんが挑むのは、複雑怪奇な密室事件。吸血植物、家族にまつわるゲームの呪い、ドッペルゲンガー、凍結した鳥人……これは、深淵から覗くふたつ目の事件簿。新装版にして完全版、星海社文庫版しずるさんシリーズ第2弾!
“世界の果て”に近い、シエンシア多島海の小島・残され島ー。休暇にともない、残され島に帰ってきた二人の少年、ナユタとシグナは、島の近くに落下した遺跡塔で、妖精のように小さな女の子・ノイと出会う。そして、ノイの持つ“マスターギア”を求めて遺跡に現れた二人の男、ゼクストとセラム。彼らには、星の未来を揺るがす大いなる目的があった…。空から落下する遺跡、“星の欠片”の中に見える異世界“ロストヘブン”、星の力をあやつる“マスターギア”-。この星の未来を守るため、ナユタ・ハーシェルはもうひとつの大地“テラ”へと旅立つ。日本ファルコムの大ヒットゲームを、土屋つかさが渾身のノベライズ。いま、冒険の幕が上がるー!
新人小説家の泉和良こと“ジェバンニP”とその彼女にして名探偵“エレGY”ちゃん様が挑む、ボカロPの日常にひそむヒミツの謎。全点オールカラーのイラストはあのヒットチューン『いーあるふぁんくらぶ』のヨリが担当。読めばもっとボカロ界が好きになる、“ボカロ×本格ミステリー”ノベル第一弾。
我々の後継者はスマホの中にいましたーーーー田中ロミオ アニメ好きの高校生・鹿倉時雨は妹の憂姫、幼なじみの千代田こよみと共に賑やかで楽しい学生生活を送っていた。そんな時雨の平穏な日常は、夕暮れの校舎の屋上での“死人の言葉を聞くことができる”少女との出会いを境に、予測不可能な惨劇へと変貌していく……。伝奇ミステリーの新境地を切り拓いた新たな戦慄ーー。その圧倒的な完成度と衝撃の展開でファンを熱狂させたノベルゲームを、cutlass自ら完全改稿のうえ待望の書籍化。解説・田中ロミオ
天命、みたいな、仕事って、この世にきっと、あるはずだーー “図書修復家”、それは本を“未来”へと繋ぐ、強く、孤独な職人たち。 就職活動に全敗し、頼みの綱でもあった「LB(リストベース)管理者採用試験」も体調不良による棄権を余儀なくされた千鳥さん。ただ、自分にとっての天職を見つけたいだけなのに……。自分に自信がなく、といって好きなことも思い浮かばず、回復しない体調に苛立ちながら、なやみ、うなだれていた彼女に差し伸べられたのは、人々の羨望を集めた“神の手”を持ちながらも、紙の本が稀少化したこの世界に絶望した、ひとりの“図書修復家”の手だったーー。 “本の未来”が収められた、美しく、不思議な図書館を、紅玉いづきが紡ぐ待望のシリーズ第二弾。 第一話 サエズリ図書館のチドリさん 第二話 サエズリ図書館のチドリさん2 第三話 サエズリ図書館のチドリさん3 第四話 サエズリ図書館のサトミさん
恋愛とは人を狂わせる病気だ。 この世で最もたちの悪い呪いだ。 虚言癖をもち、自分勝手で、我が儘で……。破滅的な可愛さのピンク髪の元彼女・遙香(はるか)と別れた僕。 あと僅かの時間で哀しみも想い出に変わるーーそんな僕のもとに訪れた三ヶ月ぶりの遙香からの電話は、僕たちふたりにとって、傷付けあうだけだった恋がまだ続いていたということを、唐突に告げた。 デビュー作『エレGY』と対をなす“自伝的恋愛小説”のもうひとつの傑作を、横槍メンゴの描く甘く切ないイラストと共に、装いも新たに星海社文庫化。
夏休みが終わり、オカルト部には平穏な日々が戻ったかに見えた。そんなある夜、上代雪介の元をメジロとなった宇宙人、妙生が訪れ「ネクタールの影響による、地球規模のジェノサイドが起こる」との予測を語る。時を同じくして、雪介たちの前には“ボイス”なる神託をかざす、“巫女”の影がちらつき、オカルト部のメンバーはまたしても否応無く戦いに巻き込まれてゆく…。巨大な変化を前に、ネクタールを宿した少年少女たちはいかなる決断を下すのかー。星海社FICTIONS新人賞から飛び出した俊英・野中美里のデビュー・シリーズ、変革の第三弾!
死は一度しか経験できない。死ぬのはみんなビギナーだ。 “魔術師”を自称する謎の黒人ドラッグディーラー、スカンク・バッツが調合した『魔法』の薬物“スーサイドクラッチ”が引き起こす強烈なバッドトリップによって脳と体に深刻な後遺症を負った秋斗。「殺されたい」と願うゴスロリのリストカッター少女、美尋とともに自堕落な生活を送る彼だったが、ふとしたきっかけから情熱を取り戻し、行方不明のかつての想い人、沙都の捜索へと乗り出したとき、死線を越えた異常きわまる世界が彼の前に立ちはだかるーー! 最高潮! 江波光則の危険な小説。解説◎鈴木謙介