著者 : Y.A
ヴァルドがガトル大陸の総督となり、ノースランド中央を開拓の立役者であるヴェルに与えバウマイスター特区と定めた。 ヴェルはアーシャとの新婚旅行から戻るや開発に従事し著しい成功を収めていく。だが成功の裏で、それにあやかろうとする他の貴族たちが連日ヴェルの屋敷を訪れるという弊害が発生する。 そこでヴェルは空き倉庫に高級かき氷店兼子供の遊び場、つまりは隠れ家を作りそれらをやり過ごす日々を送るのだった。 一方、世界は新天地獲得の動きを強める。王国と帝国は東に新大陸を求め、エリーたちゾヌターク王国の面々は西へと探索に出た。そしてこの三者が一つの大陸で交わったことで、世界は球状であることが判明する。そしてこの三国に顔が利くとして、自然とヴェルが東の大陸の総督に任じられてしまうのであった……。
ヴェンデリンとそのゆかいな仲間たちの幼年期、黎明期を描く番外編第四弾! ヴェンデリンの師匠アルフレッド・レインフォード、その生涯を描く! 捨て子であったアルフレッドは王都にある貧しい養護院で育てられ、暮らしをよくするため、魔法を自己流で習得してお金を稼ごうと奔走する。そんなある日、彼は二つ年上の神官見習いシスターリューチェと出会い、一目惚れしてしまう。
高校時代の日本から帰還したヴェルは、元ブレンメルタール侯爵の遺灰の分析結果に首をひねりながらも、中断された育休を再開していく。 手始めに職人たちに子供用プールを手配させ、子供たちとの触れ合いの時間を取り戻していくヴェル。 だがそれも束の間、南方の『ガトル大陸』の探索でアクシデントが発生したため、ヴェルに追加の援軍の要請……つまりは探索の引継ぎが命じられるのだった。 バウマイスター辺境伯領の最南端よりさらに数百キロ南下した位置にあるそのガトル大陸は、恐竜に酷似した巨大なトカゲが跋扈する広大で危険な大陸であった。ヴェルはこの過酷な大地で、戦闘と図鑑埋めをするかのような日々を送るが、喋る恐竜を目の当たりにし、えも言われぬ違和感を覚えるのであった……。
ヴェンデリンとそのゆかいな仲間たちの幼年期、黎明期を描く番外編第三弾! 『よくある貴族の五男の話』:冒険者になると決めた幼きエルの転機とは……。 『お兄さんは心配性』:剣の才に恵まれたハルカは抜刀隊に入隊する。だが、男性隊員たちにモテまくるハルカに、兄タケオミは気が気でなく……。 『イバラの道を歩む』:急に当主となったテレーゼの苦境と奮闘が始まる……。 『真夜中の魔女』:リサは冒険者予備校に入学したはいいが、極度に男性が苦手なせいで登校できずにいて……。 『側室試験』:ヴェルの側室に決まったイーナとルイーゼは、それをよく思わない貴族の令嬢たちに目を付けられ……。 『仕官への道』:今でこそヴェルを酷使する家宰のローデリヒの、苦難の浪人生活とその後とは……。
死闘の末、首だけになったブレンメルタール元侯爵を追って入った地下遺跡の最深部で、ヴェルとエリーゼは突如発生した光に取り込まれ意識を失ってしまう。 やがて目が覚めた二人は、地下遺跡とはまったく異なる場所に飛ばされていることに気付き早速探索を始める。だが、ヴェルだけは終始既知感を抱いていた。 『ここって、俺が高校卒業まで住んでいた佐東市だよな?』 そこは、一宮信吾がリンガイア大陸に転生した商社マン時代から遡ること九年ほど前、高校生であった頃に見知った街並みだった。どうして元の世界に飛ばされたのか、しかもなにゆえ高校時代なのか。 とにかく、今の信吾に会えば何かがわかるかもしれないと、ヴェルはエリーゼとともに彼の捜索と接触を試みるのであった……。
ヴェンデリンとそのゆかいな仲間たちの幼年期、黎明期を描く番外編第二弾! 『カタリーナという名の少女』:ヴァイゲル家が改易され、祖父母に続き両親をも失った幼いカタリーナは、御家再興を決意する。と同時に、友となる家臣を得ようとするが、いくら活躍してもどういうわけか友達ができる気配はなく……。 『衝撃の出会い』:冒険者予備校を卒業したカチヤだったが、未成年では魔物を狩れず不満を持っていた。そんなある日、凄腕の魔法使いリサと出会いパルケニア草原解放作戦参加の糸口を掴む。だがそれは壮絶な日々の始まりであった。 『最後の一週間』:バウマイスター騎士爵領を出るヴェルの送別パーティーのため、食材を集めることになったアマーリエ。ところが、なぜか主賓であるはずのヴェルも手伝うこととなり……。
ヴェルたちの活躍によってオットーの野望は打ち砕かれ、世界に平和が戻りつつあった。そして今回の功績により、ヴェルは国王陛下のお墨付きで念願の「育休」を手にする。だが、愛しい我が子らとの日々の中へ、巧みに仕組まれていたローデリヒの策に気づけず、結局ヴェルはアキツシマ島で一仕事するのだった。 一方、何者かに攫われたブレンメルタール元侯爵は、その者の手により人ならざるものへと変貌させられ、ヴェルに対する恨みや怒りといった負の感情から生み出されるエネルギーを搾取されていた。 やがて用済みとなり、面白半分で野に放たれたブレンメルタール元侯爵は、憎きヴェルに復讐すべくアキツシマ島へと移動を開始するのだった……。 ヴェルへの恨みがある限り無限に再生!? 思わぬ強敵に大苦戦の第二十八幕!
ヴェンデリンとそのゆかいな仲間たちの幼年期、黎明期を描く待望の番外編第一弾! 『狩猟勝負』:冒険者予備校にて躍進を続けるヴェルに目を付けたブライヒレーダー辺境伯家重臣の子息らが、自分たちこそがヴェルとパーティを組むのに相応しいと、強引に引き抜きをかけてきた。断固拒否するヴェルだったが、相手の親も出てきて大騒動になっていく……。 『英雄症候群の少女ヴィルマ』:無類の怪力を宿すも人の何倍もの食料を必要とするヴィルマは、家の台所事情もあり五歳にして飢え死にを防ぐための狩猟生活を始める……。そんな過酷な生活を続けること幾年、誰も使いこなせないでいた豪弓をその持ち前の怪力で引いてみせた時、ヴィルマの運命は大きく動き出すのだった。 『聖女誕生』:幼いながらもエリーゼは聖治癒魔法の才、基礎的な医療知識、献身的な姿勢、貴族としての礼節を身につけ、「聖女」と呼ばれるまでに成長していく。そして、彼女はアンデッド古代竜を倒したという同い年の少年に興味を抱くようになり……。
あの世から帰還したヴェルたちの反撃の狼煙…の準備が進む。修行により魔法の強化が格段に上がったとはいえ、マナが薄いことに変わりはなく、いきなりの直接対決はやはり分が悪い。そこで、まずは教会本部に逃げ込んだ非戦闘員の救出と援軍、次いでゾヌターク共和国と交渉しオットーたちの件で賠償は求めないかわりに、王城攻略で必要となる魔力の提供を求めるなどして、ヴェルは着々と外堀を埋めていった。そんな中、オットーのサポーター会員たちがヴェル暗殺に乗り出すが、これが逆効果となった。その結果、オットーたちはゾヌターク共和国での後方拠点並びに支援を失い、王国内で孤立する羽目になるのだった…。いよいよ始まる王都奪還作戦!頭角を現し始めた魔王様の活躍にも注目の第二十七幕!
オットーたちに倒され、行方不明になっていたヴェルは『あの世』にいた。そんな自身の状況を掴めていないヴェルの前に亡き師匠アルフレッドが現れ、オットーたちへリベンジするための修行の開始を告げる。先にあの世入りをしていた導師やブランタークは既にヴェルより数段強くなっており、当面ヴェルは彼らに追いつくことが急務となった。この神が介入してくるほどの超法規的措置は、オットーたちが企てていることの危険性を如実に表しており、更にお気に入りであるアルフレッドの弟子や師匠、友人を救ってやろうという恩情でもあり、地上における貴重な駒にするという思惑でもあった。そしてヴェルたちは修行の総仕上げとして、地獄を暴れまわっているという四体のドラゴンを討伐することに。そのドラゴンはヴェルたちが過去に倒したドラゴンたちであり、地獄堕ちしたことにより強力になっているらしい。はたして四人共闘による討伐の行方は…。圧倒的な力を手にし、ヴェルは窮地に立たされている仲間や家族、王国を救うことができるのか!?ヒーローは遅れてやってくる…?胸熱の第二十六幕!
ブレンメ男爵家の一件ですっかりブレンメルタール内務卿に恨まれてしまったヴェルは、エルにアルニム騎士爵領を相続させようという、いかにも大貴族らしい嫌がらせをされていた。エルを失うわけにはいかないヴェルは、クラウスをエルの補佐として派遣し献策で支えつつ、自らはアルニム騎士爵領の開発を行い、新領主を呼び込むべく尽力するのだった。一方、オットーたちは北の大陸で発掘した巨大魔道具の修理を完了させ、稼働段階へと移行させていた。その効果は『世界中の魔法使いの魔力回復量が半減する』というもので、各国の開発や経済に多大な停滞と混乱を招く。これに伴い、ただちに導師とブランタークが原因究明に動くも、二人は突如として消息を絶ってしまう。さらに、そんな彼らの捜索に出たヴェルさえも行方がわからなくなってしまうのだった…。王国屈指の魔法使いの消失に端を発し、世界はオットーの手に落ちるのか!?過去最大のピンチ!万事休すの第二十五幕!
魔族との初邂逅から一年、ヴェルはアグネスら弟子三人娘、フィリーネとの結婚式を迎える。式がひと段落したころ、ブライヒレーダー辺境伯が『ハグレ魔族』に起因する厄介事を語り始めた。辺境伯によると、魔法使いのいない地方貴族が、魔法が使える者なら魔族でも問題ないとして彼らを雇い入れ、代々抱えている細かい諸問題をその力で強引に解決しようとしているのだそうだ。かえって傷口が広がるとも知らずに…。そして案の定、紛争は起こる。借金苦のブレンメ男爵家の嫡男イーヴォが、マインバッハ騎士爵領内にある魔導飛行船の発着場を占領すべく『ハグレ魔族』を率い動き出したのだ。その情報は、ブレンメ男爵家の令嬢イヴァンカが文通相手であるアマーリエの息子カールに宛てた手紙から判明したのだが、これを知りヴェルは動揺を隠せないでいた。-あの幼く可愛かったカールが貴族令嬢と文通…いったいいつの間にリア充に…。各地の紛争に甥っ子の文通事情。ヴェル的にはどっちも苦い感じの第二十四幕!
無限に負の力を吐き出すとされる怨念小箱を破壊すべく裕たちは行動を開始するが、強くはないものの数が尋常ではない旧山中村の村民の悪霊に苦戦を強いられる。歯ごたえのある仕事を立て続けに投下してくる菅木に、裕は除霊師使いの荒さを痛感するのだった。 そんな菅木より次なる依頼が舞い込む。内容は行ってのお楽しみらしく、出向いた先で裕たちを待っていたのは、今売り出し中のアイドル「葛山里奈」であった。彼女は何者かに睡眠を妨害されているらしく、目の下に隈ができていた。そして彼女の話を聞く限り、これは生霊の仕業なのではと裕は推測する。であれば、少しばかり厄介だとも彼は口にするのであった……。 生きている限りリスポーンを繰り返す粘着質な敵! それに抗うアイドルにまさかの才能が!? 新たな仲間が見え隠れする待望の第三幕!
王国は魔族との関係性を踏まえ、五年に一度行われる帝国への親善訪問をより短いスパンで、より有意義なものとすべく、新たに親善友好団を創設した。団長にはヴァルド王太子が就き、付き添いの若き大貴族としてヴェルが選ばれ、一行は帝国へ赴く。だが蓋をあけてみれば、そんな大義名分とは裏腹に、ヴェルへ親善友好団参加という休暇を与え、親密になりたいヴァルドと、ヴェルと昆虫採集に勤しむペーターの姿がそこにあった。一方、新しい魔族の国を作るべく旅立ったオットーたちは、古代魔法文明の遺産を求め帝国の北、極北の大地へとたどり着いていた。人も魔族も住めないこの手つかずの大地に、世界を統べるための遺産が眠っていると信じて…。そして親善友好団の日程を終えたヴェルたちもまた、極北の大地へ向かった。王国、帝国、ともにこの地の調査と、氷の下に眠る魔道具の入手が目的だというが、はたして…。偶然にも名だたる曲者たちが集ってしまったこの極寒の地より、新たな物語が動き出す!
除霊師の大家、安倍一族ですら成しえなかった除霊に成功した裕は、報酬である戸高ハイムにて久美子との同棲生活を送ることとなった。久美子にとってはこの上なく幸せな生活が始まったと思っていたのだが、なぜか涼子とも住むはめになり、久美子の不満は日々山積していく。 その涼子を新たな仲間に加え、裕は何者かの尻ぬぐい的な仕事を淡々とこなすなか、さらなる厄介事が通っている学校のほうからやってくる。ある日生徒会室に呼ばれた裕たちは、学校に巣食う心霊現象を解決するために「心霊委員会」を設立しようという生徒会長の熱弁を聞かされるはめに。ところがそもそも校内に心霊現象などなく、そしてなにより、除霊師をただ同然で働かせようする身勝手さと魂胆に、裕たちは途方もなく呆れ果てるのだった……。 無能な働き者たちが続々と横行闊歩する、もらい事故多発な第二幕!
アキツシマ島平定の功績により、ヴェルは辺境伯に陞爵した。偉くなってもろくなことはないといったヴェルに、早速魔道具ギルドの会長の葬儀へ参列するようにとの話が舞い込んでくる。 接点の無さを訴えるヴェルだったが、辺境伯ともなればそうはいかないとブランタークに諭され、泣く泣く王都へと飛ぶこととなった。 葬儀の参列を終え、教会をあとにするヴェルは、街中でアーカート神聖帝国の皇帝であるペーターとまさかの再会を果たす。彼は魔族との交渉や、それによって生まれた混乱を解消すべく極秘裏に王国へ来訪したのだという。 だがそれは、すぐにどうこうなる問題でもないため、今はとりあえず「どこか遊びに連れて行って」と、ペーターはヴェルにお願いするのであった……。 皇帝とのお忍び接待に、巨大ガニの捕獲、今や恒例となった増え続ける嫁! そしてとあるメイドの物語がついに感動のフィナーレ!? アキツシマ統一後を描く第二十二幕!
レアスキル『ネットショッピング』によって、なに不自由のない砂漠の旅を続ける太郎。彼はいきなりララベルとミュウと結婚をしてしまう。だが、夫婦となった三人は気ままな旅を続けつつ、プールだ大浴場だラーメンだとマイペースに楽しんでいた。水の補給で立ち寄った小さな村や、観光で立ち寄った自称世界で一番古い町『オールドタウン』において始めたダンジョン探索でも、太郎はこの世界の反転した美の優劣を目の当たりにするのであった…。この世界でいうところのブサイク(太郎にとっては美女)がどんどん仲間入り!手に入れた移動都市はどんどん合体!鳴りを潜めた気ままな生活がどんどんド派手に!あげくに砂漠だらけの世界でまさかの海が復活!?太郎の砂漠生活の明日はどっちだ!
悪霊が実在し、それを除霊する除霊師が世間に認知されている、現代日本とは少し違う日本。 新人C級除霊師である広瀬裕は、実家の神社が管理している祠の掃除中、異世界へと召喚されてしまう。 裕は他の世界から召喚された少女らと共にパラディンとなり、死を司る邪神『死霊王デスリンガー』を三年かけて倒すことに成功する。そして無事裕は、元の世界へと戻ることになった。 ところが戻ってみたら、召喚のわずか一分後。神殺しの力を得、三年経過したにもかかわらず変化が少ない裕だったが、幼なじみにして同級生、かつ相棒の相川久美子の目は誤魔化せず、彼女に裕はすべてを語るのであった……。 そんな彼の最初の大仕事は、凶悪な霊団に占拠された高級タワーマンションの除霊! 報酬は高級タワーマンションそのもの!? 既にパラディンとして活躍済みな裕の、現世での活躍は如何に!
ヴェルたちの南方探索は、ルルのいた島以降から頓挫してしまう。 五十を超える領主たちによって分割された戦国時代風の島『アキツシマ島』の揉め事に、ヴェルがうっかり首を突っ込んでしまったのだからしかたがない。 あげくには、王国から「領内の海域にある島なのだから責任を持って統一と統治をせよ」と念を押される始末であった。 しかたなくヴェルは、日本人なら一度は耳にしたことのあるような戦国武将の名を冠する領主たちと対峙するが、強くても領主たちが中級魔法使いクラスであることがわかり、これならやりようはあると統一に本腰を入れるのであった。 戦場を舞う戦国な乙女たちと、資金稼ぎにやってきた魔族と魔王様、そして容赦なく増える嫁候補! 新天地すなわち新嫁という環境がヴェルを襲う第二十一幕!
しがないサラリーマンの加藤太郎(アラフォー、独身)が目を覚ますと、そこは『グレートデザート』と呼ばれる砂漠だらけの異世界であった。 世界を改善する『変革者』として召喚された太郎だったが、冴えないその容姿を見た王様の一存により戦力外通告を突きつけられてしまう。挙げ句、他の都市に追放されることとなった太郎を乗せた砂流船が、砂獣という化け物の群れに襲われて全滅。すべては新しい変革者を呼びたい王様の謀略であった……。 ところがどっこい、オアシス発見で転機到来! 美少女(?)たちとの出会いと、手に入れたレアスキル『ネットショッピング』で、おっさんが砂漠生活を思いのまま流れるままに生きていく!