2026年2月4日発売
褒められもせず、苦にもされずーー。 そういう人で55年生きてきたサチコ。 「食堂キング」でアルバイトを始めて、 その人生にささやかだけど鮮やかな変化が訪れた。 両親が残してくれた1DKのマンションで一人暮らし。内向きで、控えめで、読書さえしてれば幸せ。「褒められもせず、苦にもされず」が生きるモットー。そんなサチコが55歳で長年勤めた職場を早期退職し、自宅から徒歩3分の「食堂キング」でアルバイトを始めた。初めての接客が不安なサチコだったが、気のいい店主夫婦やユニークなお客さんたちに囲まれ、遅ればせながら人生の色々を学んでいく。けれど、店主の腰痛が長引いて、キング閉店の危機が……!? ときにじんわり、ときにほろ苦く、どこか滑稽でーー。ささやかな人生の豊かさを味わえる長編小説。
「お前が謎を解くと、決まって俺は相手と引き裂かれる。 お前は俺にとって、失恋の悪魔─いや、失恋名探偵だ!」 名探偵にあこがれる女子高校生・瀧花林。 彼女の幼馴染である幣原隆一郎には、ある「特異体質」がある。それは、隆一郎が好きになった女性は、必ず何らかの犯罪に関与していることである。 悪女にどうしようなく惹かれる隆一郎(花林いわく、「女の趣味が悪い」)の 特殊体質をヒントに、花林は数々の事件の謎を解き明かす。 そして、恋は衝撃の結末を迎えるーー!? 本格ミステリ界の若き俊英・阿津川辰海が贈る、どんでん返しのラブコメ×本格ミステリ!
シルビオ・ゲゼルは主著『自由地と自由貨幣による自然的経済秩序』で、時間の経過とともに減価する自由貨幣の思想と理論を展開。本書はその理念を体現すべく唯一の実験、第一次大戦後の超インフレに苦しんだオーストリアのヴェルグルで1932〜33年に取り組まれた運動を詳細に追跡したドキュメントである。
植民地朝鮮・ソウルの下町、清渓川(チョンゲチョン)の川辺に生きる市井の人々を活写する、全五十章の壮大なパノラマ。 精緻な描写で庶民の哀歓を綴った韓国近代文学の金字塔、待望の新装復刊。 清渓川(チョンゲチョン)の川辺という朝鮮人庶民の住む地域を舞台に庶民の群像を描いたこの小説は、その精緻な描写のすばらしさと、その描写を特定の主人公やストーリー無しに坦々と並べた特異なスタイルが注目を浴び、当時の朝鮮文壇に賛否両論を巻き起こした問題作であった。 階層や年齢、性別の異なる多様なモデルを設定し、その所作・言葉遣いや心理を精緻に描き分けたことも、総体としての庶民ー人間を描こうとした朴泰遠の意図によるものではなかったか。 『川辺の風景』に浮かび上がる世界は三〇年代朝鮮社会の見事な縮図、フィクションの形をとった時代の記録であり、ひとつの社会史ともいえる。--「解説」より 【内容目次】 第一章 清渓川(チョンゲチョン)の洗濯場 第二章 理髪所の少年 第三章 田舎から来た子 第四章 不幸せな女人 第五章 慶事 第六章 没落 第七章 閔主事(ミンチュサ)の憂鬱 第八章 選挙と反物屋の主人 第九章 多忙な閔主事(ミンチュサ) 第十章 四月八日 第十一章 哀れな人々 第十二章 少年の哀愁 第十三章 憐れむべき人々 第十四章 虚実 第十五章 或る朝 第十六章 さまよえる処女性 第十七章 洗濯場の問答 第十八章 夕刻に訪れた客 第十九章 母 第二十章 或る日の挿話 第二十一章 彼らの生活設計 第二十二章 終末なき悲劇 第二十三章 長雨の風景 第二十四章 昌洙(チャンス)、故郷に錦を飾る 第二十五章 山高帽子 第二十六章 不運なならず者 第二十七章 女給ハナコ 第二十八章 雨あがりの日 第二十九章 幸福 第三十章 夢 第三十一章 戯画 第三十二章 伍拾円(ウオン) 第三十三章 錦順(クムスニ)の生活 第三十四章 その日の感激 第三十五章 それぞれの日曜日 第三十六章 倶楽部の少年少女 第三十七章 三人 第三十八章 心優しき妻 第三十九章 貫鉄洞(クアンチョルドン)の妾 第四十章 嫁暮らし 第四十一章 若き輩 第四十二章 姜(カン)某の思想 第四十三章 凶夢 第四十四章 距離 第四十五章 閔主事(ミンチュサ)の感傷 第四十六章 槿花(クー…
全米図書賞受賞作! シリア系の両親を持ち、アメリカに生まれた、フットボールを愛する少年カリーム。本当の自分の姿、本当の自分の居場所を探して迷っていた彼は、イスラム教徒入国禁止の大統領令によって家族を引き裂かれてしまう。そのとき、彼が気づいた大切なこととは……。 プレシーズン 試合開始 第一クォーター 第二クォーター 第三クォーター 第四クォーター 延長戦(オーバータイム) 著者あとがき 謝辞 訳者あとがき