2026年2月3日発売
六歳の頃に「予言館の殺人事件」と呼ばれる連続殺人事件に巻き込まれて両親を亡くした大学生の慎司は、他人の嘘に敏感になり、心理学に傾倒していた。ある日、推理小説家の赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館の殺人の真相を解き明かす」という招待状を受け取る。そこで行われようとしていたのは、予言館の殺人事件を霊能者たちの霊視によって解決するところを配信するという、前代未聞の実験だったーー。
「大丈夫なふりをしたことがある、全ての人に読んでほしい」高瀬隼子(作家) 中高一貫男子校で教員として働く鍵岡奏。 女性が極端に少ない職場で、 彼女はまるで「珍獣」のような存在。 無秩序で制御不能な生徒たちに翻弄され、無神経な同僚に削られながら 壊れかけギリギリの日々を過ごしている。 ある日、心の拠り所にしていた先輩教員から発せられた一言から歯車が狂いだす ……。 社会に絶望しながらも、もがき生きる人間のリアルを圧倒的解像度で綴る。
心の底から僕は「生きたい」と思った。 2度目の誕生日を祝えることに感謝して。 中学生の時、僕は交通事故に遭い、生死をさまよった。 知らせを受けショックで倒れた父、ICUの病床で僕の手を握る妹ーー 家族や友人の想いを受け、再起が叶った僕は、日常にあった幸せを見つめ直す。 実体験をもとに綴った4つの物語を収録。 「セカンド・バースデイ」 幸せとは何か。九死に一生を得た僕の2度目の人生が始まった。 「筆を折らない」 あの夏、講師の一言が流れを変えた。漫画家を目指す青年の挫折と再生の記。 「テーマソング」 長年の友情に横たわる「ズレ」。実は、ここから始まる友情が面白くてちょうどいい。 「弘法と筆とあやまり」 あなたと出会えた意味を 一生かけて何度も形にするため今日も僕は筆を握っている。
「言葉と論拠を使って付き合うことができないので、自分たちの武器を作り、互いにずたずたになるまで撃ち合うんだ」 一部の人たちへの富の集中や科学文明の進歩に関する、ウィリアムの言動は、現代にも通じる問題を示唆している。情景や人物の描写がかなり細かく、そして少しユーモアを持って描かれている。 (訳者より)
純文学は凄い! 敬して遠ざけられている小説『土』を日本近代文学の極北と位置づけ、その奥深い魅力を縦横に語る。 読書離れ、エンタメ志向の進む現代日本の風潮に敢えて一石を投ずる。