2017年11月21日発売
作家デビュー以前のリンドグレーンが書いた六年に及ぶ「戦争日記」。日記帳には、新聞や雑誌の切り抜きが貼りつけられ、戦争中立国スウェーデンに暮らす三〇代の二児の母親が見つけ続けたリアルタイムの第二次世界大戦と、家族の日常が綴られているー何が起きているのかを知り、考えるために。そして誕生したのが、『長くつ下のピッピ』だった。リンドグレーンの原点であり、歴史ドキュメントとしても貴重な日記の全文を初公開。
元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわらかなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とはーー? 圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!
平和な田舎に事件なんて起きない…と思ってたのに。事件解決のカギは入念な捜査とお節介。駐在さん×元医者の妻がワケありな謎を解き明かす。「東京バンドワゴン」シリーズ著者が初めて描く、連作短編警察小説。
十二月三十日、その年のG1優勝者や賞金王など九人の選手が、最速の称号と賞金一億円をかけて争う「KEIRINグランプリ」が開催される。過酷な自転車トラックレース、競輪に人生をかける男たちが挑む、年に一度の決戦への道を迫真の筆致で描き、読む者の血をたぎらせる自転車競技小説の傑作!妻への愛、友との友情、息子への想い、仲間との連帯を心に、男たちは熱き血を躍動させ、ただひたすら、ゴールへと走る!
時は人類を過保護すぎるほど守ろうとした機械知性“太母”が“涅槃”へと旅立ったあとの時代。中央星域の大商家の若旦那マルスは、人柄はよいもののだまされやすく、勘当されて辺境の宇宙港へと流れてきた。行き倒れた若旦那を救ったのは、祖父の食堂“このみ屋”を再開させようとがんばる少女コノミ。ふたりは食材の不足、単調なメニュー、サイボーグや異星人という奇天烈な客にめげず、創意工夫でお腹と心を満たしていく!
引退した元スパイ、ピーター・ギラムは、かつて所属していたイギリス情報部から緊急の呼び出しを受けた。冷戦期、作戦中に射殺された同僚の子供たちが、親の死亡原因はギラムとジョージ・スマイリーにあると訴え出たのだ。だが、スマイリーの行方は知れず……。
心療内科に通う女子大生、購入した油絵の真贋を疑う経営者、喫茶店の物件探しを依頼された不動産屋の女性、自分の名前を騙った失踪人に戸惑う会社員。年齢も性別も境遇もちがう4人の人生に待ち受けていたのは……細部の描写、精緻な構成が光る日常のミステリ
二〇八四年、人類が、植物の生理機能を演算に応用する技術“フロラ”を生み出した未来。東京は、二十三区全体を取り囲む環状緑地帯によって世界でも群を抜く計算資源都市となっていた。フロラ開発設計企業に勤める青年・砂山淵彦は、多摩川中流で発生したグリーンベルトの事故調査のなかで、天才植物学者・折口鶲と出逢う。首筋につける“角”-ウムヴェルトと呼ばれる装置を介してフロラの情報処理を脳に描出する淵彦は、鶲との仕事の最中に突如意識を失ってしまう。混濁する意識の中で思い出される、藤袴嗣実という少年と過ごした優しき日々。未来都市に生きる三人の若者たちを通して描かれる、植物と人類の新たなる共生のヴィジョンとは?二五歳の現役東大院生による、第五回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。
たった5分でひっくり返る28の“超”短編小説。ミニマルな構成にシャープな風刺と驚きの結末が仕掛けられた注目の作詞家が描く“ことば”のエンターテイメント。