1996年5月25日発売
慶長5年(1600年)9月、伊達政宗は関ヶ原に向かう徳川家康に呼応し、白石にあって上杉景勝と対峙していた。上杉勢の背後からの追撃を政宗が阻止することは、関ヶ原の決戦勝利の絶対条件。天下の行方を定める鍵を政宗が握ったそのとき、政宗は景勝と密かに和睦、矛先を江戸城攻撃へと翻した。政宗離反を知った家康は、急遽、軍を江戸守備の要・川越城にとって返すが…。江戸攪乱に動く伊達藩の陰の軍団・黒脛巾組の暗躍。家康必死の巻き返し策とは…。歴史の大転換点を大胆な発想で捉えなおす、著者会心の書下ろし歴史傑作シリーズ第一弾。
朝館吾郎、通称オッタチは大スター神宮寺園子のマネージャー。カッコいいのに超あがり症の彼、今日はワイドショーで東都テレビへ。が、本番直前、スタジオでADが殺された。彼の突撃スクープへの恨みかと思われたが、翌日、他局のディレクターも殺され、テレビ局は大混乱し…。
愛妻への不可解な殺意に憑かれ、深夜の町を彷徨する男が絡みとられていく倒錯的なエロスの誘惑。三島由紀夫に捧げられた『一九三三年』ほか全六篇の短篇には、透明な鏡に不意に黒々とした欲望の暗渠が映じるかのような、マンディアルグ特有の異様な、しかし詩的で豊穣なイメージ群が横溢する。
凄腕諜報部員シャルル、その使いっぱしりの俺、ハルキ。初めて会ったその瞬間から奴に惣れちまって、骨抜きにされたあげくこんなアブない稼業に足をつっこんでしまったわけだが…、俺たちの今回の任務-天才少女ピアニストの亡命の一件ではどうもシャルルのようすがおかしい。少女のガードを請け負っている民間警備機構ガーディアンズのひとり、マリィ・アサクラのあでやかな美少女ぶり…それに対しいつもの沈着冷静さを欠いたシャルル…、俺の心は激しくかき乱された…。
高校の寮生活に馴染めず、しかたなく学校近くの下宿屋に引っ越してきた、一年生の鳥海。そこは『絹子荘』という古めかしい名前とは裏腹に、なかなかお洒落なアパートだった。住人はたった4人。同じ学園の一年先輩で笑顔の優しい柏木、つねに学園トップの成績でクールビューティの異名をとる京田、その幼なじみで公立に通う剽軽な山本。一見なんの変哲もない日々…だが、絹子荘の食堂で毎日顔をつき合わせているうち、鳥海の中でしだいに柏木への淡い想いが芽生えてきて…。