1992年2月発売
アメリカ空軍の“見えない”爆撃機B-2ステルスがハイジャックされ、姿を消した。その航跡からB-2の着陸地を推測したCIAは、エージェントのウィカムをキューバ軍基地に潜入させた。彼の活躍でB-2の所在は確認され、ステルスの秘密を守るために、大統領は空母機動部隊の発進を命じる。アメリカとキューバに一触即発の危機が。元海兵隊パイロットが描く迫真のサスペンス。
キングダムは、カナダとの国境に近い小さな田舎町です。13歳の「ぼく」の楽しみといえば、町を流れる川での鱒釣りと、雑音の多いラジオで野球の試合を聞くことくらいです。この町の教会に黒人の牧師が赴任してきました。しかし、この町の唯一の黒人となったアンドリュース牧師にとり、ここは決して暮しやすい町ではありませんでしたー。町の人々の生活や心情を生き生きと描く長編。
町の創立以来これといったできごともなかったキングダムで、旅回りのストリップ劇団に拾われてやって来た少女が、何者かに惨殺されるという事件が起きました。犯人として逮捕されたのはアンドリュース牧師。弁護士で「ぼく」の兄のチャーリーが、牧師の無実の罪を晴らすべく立ち上がりましたー。自然に恵まれた牧歌的な田舎町を舞台に、人々の寛容と偏見が共に描き出されていく。
一滴の血も流すことなく〈正義〉を貫くことは可能か?アンタミア標準暦4759年、一隻の星間連絡船が無人の惑星に漂着したことからドラマは始まった。銀河宇宙を舞台に絶対非暴力主義の行方を問う。第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。
ある日突然、放浪の相場師と呼ばれた男から母に五億円が遺贈され、一家はばらばらに。僕の生まれは…、男の意図は…。家族の絆を取り戻すためサッカー少年の僕は真相を探りに乗り出した-。さわやかな長篇ミステリー。
おだやかな春の宵、マイケル神父は教会の中庭にひざまずき、ひとり静かに祈りを捧げていた。その行ないを中断させたものは、神父の背中に突き立てられたナイフだった。野獣のような怒りのみなぎる鋼が、幾度となく神父の肉体にすいこまれる。やがて庭は完全な闇につつまれた。殺されたマイケル神父は、最近たてつづけに暴力的な事件にまきこまれていた。説教の内容に腹を立てた教区民からは脅迫状まがいの手紙を送りつけられ、事件の数週間まえには、血まみれで教会にとびこんできた黒人少年を守るため、バットを手にした教区内の白人の若者たちとやりあっていた。さらに神父は、近所でおこなわれている悪魔崇拝の儀式のことでも頭を悩ませていた。神父は悪魔崇拝者の手にかかって殺されたのか?それともこれは教区民のしわざなのか?悪魔崇拝、人種差別、麻薬問題-。大都会の片隅に立つ教会で、善と悪、愛と憎悪が交錯するシリーズ問題作。
銀河暦6303年、〈調査局〉に勤めるロハスのもとに最後のマサイ族マンダカが訪れた。三千年以上、所在不明になっているキリマンジャロ・エレファントの象牙を見つけてほしいという依頼だった。調査を始めたロハスは、悠久の歴史の中でこの史上最大の象牙がたどった数奇な運命と、象牙にかかわった人々の織りなす多様なドラマを垣間見ることになる…。アメリカSF界で人気絶頂のレズニックが満を持してはなつ銀河叙事詩。
五十万年前に太陽系を訪れ、なにに使うかもわからない奇妙な物や不思議な建造物を残したまま、いずこかへ消え去った謎の異星人ヒーチー。金星の地下都市スピンドルに住むウォルサーズは、そのヒーチーの残したトンネルに観光客を案内して生計をたてている。めったに来ない大金持ちの観光客をつかまえたウォルサーズの命がけのトンネル・ガイドを描く「金星の商人」ほかの連作を収録する巨匠ポールの人気シリーズ番外篇。
魔法の力は人を狂気に導くーケイス王国ではだれもがそう信じて魔法を恐れ、魔力を持つ者を抹殺する儀式が定着していた。ケイスの王女アサーヤも、やはり魔法を恐れるひとりだった。そんなアサーヤに、ある日、魔法が野放しになっていることで悪名高い隣国レイカにおもむけという父の勅命が下った。いやいやレイカへと旅立ったアサーヤを待ち受けていたのは、想像を絶する恐ろしい運命だった…。新人の力作シリーズ登場。
錠前破りのプロ〈ブレイカー〉が警視庁の依頼を受け、国家機密を守るため困難な錠前破りに挑戦する「ブレイキング・ゲーム」、禁煙条令の施行により、喫煙が犯罪とみなされる社会で、タバコを喫う男たちの秘密結社が体制に立ち向かっていく「スモーキング・ゲーム」、ある日突然、巨大な迷路世界に投げ込まれてしまった男の困惑を描く「メイズィング・ゲーム」などさまざまな人生ゲームの虜となった男たちの物語り。
深い闇に包まれた夜の森の中で、忌わしき惨劇に見舞われた美しい少女ディー。それ以来、彼女の幼い心は、夜ごと訪れる悪夢に苛まれ続けていた。どこからか聞こえてくる“声”が「父親を殺せ」と囁くのだ。愛する娘の異変に気づいたブリーマーは、彼女の精神を支配しようとする邪悪な力と対決すべく、ついに銃を握ったが…。P・K・ディックの絶賛を浴びて登場した鬼才が、圧倒的な筆力で描破する恐怖と異常世界。
射殺した被害者の死体を、鋭利なナイフで十文字に切り裂く連続殺人犯。ラスヴェガスを恐怖に陥れた狡猾な殺人鬼は、元ニューヨーク市警の精神異常犯罪捜査官スタインに、不可解なメッセージを送りつけてきたー。「おまえが使命を果たすためにラスヴェガスへ来ないのなら、誘拐した少女の指を一本ずつ切断する」というのだ。さらなる凶行を阻止すべく、スタインは狂気に支配された多重人格の犯罪者との心理戦を開始した。
うますぎる話には罠がある。アパートに忍び込み、小箱を盗み出すだけで5千ドルの報酬をくれるという。だが、家捜しを始めたとたん、パトロール警官の二人組に踏み込まれた。その上、寝室からは死体が見つかり、私は当然殺人犯として追われるはめに。容疑を晴らし、再びプロの泥棒としての仕事をするためにも、自分の手で事件を解決しなくてはならない。マンハッタンの泥棒探偵バーニイ・ローデンバー、小粋に文庫初登場。
麻薬取引の現場を押さえようとした警官が殺された。一人はショットガンで、もう一人はパトカーごと谷底に突き落とされ無残な骸をさらしていた。警官たちは誰しも憤りで体が震えた。こんな田舎町にまで麻薬組織が手をのばしているとは。組織を陰で操る大物密売人を暴き出すため、検事事務所のピンチョン捜査官は捨身のおとり捜査を決意した。退職願望を持つ中年捜査官が難事件に立ち上がる姿を描く注目のシリーズ第三弾。
二人で過ごしたあの夜。思い出すたび胸がしめつけられる。朝になると彼女はいなかった…。恋人が去って以来、元ミュージシャンのクリックはアイダホで失意の日々を送っていた。バードウォッチングや釣りに心の安らぎを求めながら。ところが飛行機の墜落事故が田舎町の静寂を破り、クリックを再び錯綜した事件の渦中に巻き込んでいった。大自然を背景に失踪人捜しのプロの弧独な闘いを描くセンチメンタル・ハードボイルド。