出版社 : 実業之日本社
東京渋谷のマンションで、妊娠6ヵ月の若い女性が殺された。岩手県観光振興会東京事務所に勤めていた彼女が交際していた相手は、岩手県平泉に住む男だった。警視庁の瀬戸際警部が捜査を開始すると、被害者の女性は義経を名乗る人物から脅迫を受けており、殺される直前に不可解な行動をしていたことがわかった。義経の側室だった静御前に関する資料が発見され、平泉町で史跡の世界遺産登録を推進する動きが高まるなか、第2の殺人が…。
伊豆・天城トンネルの取材に来ていた雑誌記者・西東南は、川端康成の文学碑の傍で若い女性の殺された死体を見つけた。鮮やかな桜色のスーツに身を包んでいたが、顔が無惨に潰されていた。死体の身元は誰か?犯人はなぜ被害者の顔を潰したのか?静岡県警の村嶋なつみ刑事とともに、南は事件の解明に乗り出してゆく。容疑者はすぐに浮かんだように見えたが…。
「あたしが殺したのよ」愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。そして夫は愛人の遺体を湖の底へー私立中学受験の勉強合宿が行われる湖畔の別荘地で、いったい何が起こったのか!?東野ワールドの魅力満載。傑作長編本格サスペンス。
その瞬間、世界はすべて鮮やかになる。虚無と絶望が交差する日常から、人はいかに自己を解放できるか-狂気。吐息。切なさ。心の「フレーム」に喘ぎつづける男と女が疾走する新感覚アナーキークライム・フィクション。
キャリアでもノンキャリアでもない“準キャリア”という立場で、大阪府警新犯罪対策班に所属する梧桐渉警部は、道頓堀川を流れていた女性の胴体だけの死体遺棄事件に関わる。被害者は演劇プロデューサーで、地元演劇祭に絡んだトラブルを抱えていた。続いて発生する死体遺棄事件の現場は、全て大阪という“都市の愚行”に関連する場所だった。捜査本部や世論の驚愕を狙って、犯行動機の詳細を語るホームページまでが登場。大阪全てが劇場型犯罪の舞台と化していく中で、梧桐は意表をついた方法で犯人に迫る-。
「信長とは、何者か!?」異能の若者五人が、帝の密勅を受け、権謀術数渦巻く乱世を疾り出す!あのデビュー作『真剣』から一年。注目の著者が新たに描いた歴史冒険活劇!怒涛のごとく書き下ろし1200枚。
民俗学者の竹之内潤一郎は、フィールドワークのため岐阜県の岩村にやってきた。ところが、約束の時間になっても、案内役の教育委員会職員・秋川友子が現れない。上司によると、下調べのために岩村城趾へ出かけたらしい。そのころ友子は、とんでもないものを見つけていた。霧にけむる城壁から、なんと女性の全裸死体が吊されていたのだ!この岩村城には、古い伝説が残されており、その伝説どおりに殺されたらしい。友子の連絡で城に向かった潤一郎が見たものは…。
警視庁の新人女性刑事・島野理絵は、友人の片桐美由紀と信州・高遠まで日帰り旅行をした。ところが翌日、旅行先で偶然出会った男が殺害死体で発見された。捜査が進んで、事件には美由紀の姉・珠代が関わっていることが明らかに。その珠代は、2ヵ月前に理由不明の失踪をしていた。失踪と殺人事件は関係があるのか?理絵は、先輩のベテラン刑事・八木沢とともに高遠へ向かう…。
小劇場演劇のユニット「神戸パラダイス」が公演することになっている姫路城の広場で、劇団の主宰者・永山篤史が死体で見つかった。発見者の桝形浩人は永山とは大学の同級生で、いまは松山で劇団活動をしているが、この日の公演を見るために姫路にきていたのだった。警察の実況検分がつづくなか、公演は予定通り行われた。ところがその舞台を見た桝形は、驚きと怒りで身を震わせた。なぜかといえば…。
爆破事故発生の知らせを聞いたとき、東郷敬介警部補の背筋に冷たいものが走った。爆発現場の文化センターで行われているピアノ発表会に、妻と娘が参加していたからだ。急いでかけつけたが、二人はすでに死亡していた。その後、爆発は事故ではなくテロであることが判明。犯人への怒りに燃えた東郷は、上司の命令に抗して、独自の捜査を開始する-。
事件が起きたのは、五能線沿いの海辺にある不老不死温泉だった。一人で温泉旅行を楽しんでいた警視庁の刑事は、ふとしたきっかけで知り合った女性に誘われて、一緒に露天風呂に入った。しかし、その女性が翌朝、露天風呂で死体となって発見された。容疑をかけられたのは、警視庁の刑事だった。知らせを受けた十津川警部はすぐに部下の刑事が拘置されている弘前署に向かった。もちろん、その刑事は殺害を否定している…。
秋沢紗矢香は、夫・亮の母親の墓参りの帰りに、娘・真希と三人で甲府昇仙峡を見物した。みごとな渓谷美をたんのうしていたが、亮に連れていかれた山小屋を見たとき、幼い頃の自分の誘拐事件を思い出した。それが、後に殺人事件に巻き込まれるきっかけになるとは知らずに…。1年後、その山小屋で一人の男が殺された。さらに、東京でも殺人事件が発生した。ふたつの事件は無関係のように見えたが、じつは…。
「火事で行方不明になった姉が宝物にしていたアイドルスター・紅林真紀のサイン色紙が、インターネットオークションに出され、その出品者・石田友雄の絞殺死体が多摩川で発見された。その真相が知りたい-」。『週刊ジャパン』編集部に届いた一通の手紙は、神戸で印刷業を営む野辺昭一からのものだった。その後、昭一の姉・藍子がコレクションしていたアンティークドールも石田の部屋から見つかった。自分のサイン色紙と人形の謎を、「特命記者」真紀が追う。だが、第二の殺人が起こり、その死体も藍子の人形を抱いていた…。
2015年、急死した国王の後継者指名をめぐって、サウジアラビアで騒乱が起こった。再び緊迫する中東情勢。イラクに駐留していたアメリカ軍と自衛隊が鎮圧に乗り出したが、各国を巻き込んで戦火は広がってゆく。困惑する日本政府は-。中東の戦火は消えず!イラクに派遣された自衛隊の10年後を予想する、衝撃と興奮の近未来国際情報小説。
「北朝鮮がミサイルを発射した。政府がマスコミ各社に伝えた」イヤホンでその情報を受け取った日比野は懐をまさぐり、携帯電話を探した。番組はもう、現場の実況からスタジオでの画面に切り替わり、畠山アナが臨時ニュースを読み上げていた。それは中継車のモニターからも見えていた。「ただいま、政府筋から入った情報によりますと、北朝鮮は我が国に向けて複数のミサイルを発射したとのことであります。どうか、国民の皆さんは落ち着いて行動して下さい」畠山アナの地味な姿が、読み上げるニュースと何ともアンバランスで、それが余計に恐怖感をそそった。
都内で起きる連続強盗事件。東北の雪に閉ざされたホテルに無料で招待された6人の若い男女。強盗事件は双子の犯行とわかっていながら、兄弟どちらが実行犯か、警察は立証できない。一方、陸の孤島と化したホテルでは密室殺人事件が起きる。そして再び…。あざなえる縄のごとくに並行する二つの物語は、どこでどう結びつくのか。
極秘開発された新世代コンピューターの発表イベントを目前にして、担当の広告代理店の部長水谷が失踪した。その新機種の内容は関係者にもいっさい明らかにされていない状況で、水谷の後を引き継いだ部下の進藤は、どうにかイベント当日を迎える。しかし予想外の事件が起こり…。真相を求めて、進藤は水谷を追う。