出版社 : 光文社
不浄な首斬人と蔑まれる生業を祖父、父から継いだ別所龍玄は、まだ若侍ながら恐ろしい使い手。親子三代のなかで一番の腕利きとなった彼は、武士が切腹するときの介添え役を依頼されるようになる。金貸し業で別所家を守ってきた母、静江、五つ年上の妻、百合子と幼子の娘、杏子。厳かに命と向き合い、慈愛に満ちた日々を家族と過ごす、若き介錯人の矜持。生と死のはざまで凛とした世界が大絶賛された「別所龍玄」シリーズ最新刊。
噂の犯罪者御用達ホテル、それがアミュレット・ホテルだ。2つのルールさえ守れば、どんな違法なサービスも受けられるし、警察の介入も一切ない。しかし、そのルールが破られたときはホテル探偵が犯人を追い詰める! ホテルの部屋で生配信中に殺されたShinTuber、バーの落とし物を巡る奪い合い、バトル・ロワイヤルが開催される殺し屋コンペ、爆弾魔ボマーとの対決…前作より大きくスケールアップしたエンタメ度MAX本格ミステリ。
金沢のひがし茶屋街で人気を誇った芸妓・なつ江が殺された。事件現場近くで目撃された水引細工店の女性や被害者と仲のよかった老舗料亭の料理人、贔屓にしていた和菓子店の店主、老人施設の経営者……聞き込みを続ける金沢東署の小豆沢玲子は、誰もが抱える家族や後継者の問題、悩みにも寄り添いつつ、徐々に事件の核心に近づいていく。
2025年7月、エリック・サティの没後100年を迎える。21世紀によみがえる古今並ぶ者なき偉大なる作曲家の代表曲を冠した、全十九景の現実的幻想劇。『船に乗れ!』『世界でいちばん美しい』など、音楽小説に定評のある作家が綴る、エリック・サティへのレクイエム&オマージュ作品がここに誕生。各篇にサティの曲名を付した短編を織り重ねた連作。 今が不安なあなたに贈る、シュールで奇想天外、ちょっとお洒落なストーリー。
高校時代からの友人4人組。卒業後、10年経った今もつるんでバカをする仲間だが、彼らが秘密裡にハマっているのが〈リゼル13〉という未知のドラッグだった。その後、販売にも手を出してしまう4人。国分町を牛耳るヤクザに目をつけられた彼らは、次第にアウトローの世界に引きずり込まれていく。非情なヤクザと非情になれない素人たち、その対立は予想もしない展開に……。〈リゼル13〉に翻弄される男たちの末路を描く仙台ノワール。
ドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍し、『未明の砦』で大藪春彦賞を受賞。骨太の社会派サスペンスの書き手として独自の存在感を発揮する太田愛のもう一つの顔。日本推理作家協会賞候補となった「夏を刈る」、半自伝的小説「給水塔」を含む待望の第一短編集。
市立中学で英語を教える青哉は、久しぶりに小学校の同級生と集まった。武丸、凪、若葉、そして青哉の4人は、14年前の林間学校で起きた壮絶な事件を振り返る。4人と同じ班だった乃江瑠が、近所の危険人物・須藤に殺害されたあの日のことをーー それぞれが、わだかまる思いを抱えつつ、また会うことを約束した数日後、若葉が絞殺体で発見された。過去の事件と繋がりがあるのか? 悪夢が再び動き出す!
ゲーム機メーカー「モノベ社」は長らくヒットに恵まれなかったが、会長肝いりで製作した携帯ゲーム機『モノギア』が、シェアを塗り替える起死回生の大ヒット。ところが、ほどなく「他社の特許を侵害しているのではないか」という疑惑が持ち上がり、入社10年目の知的財産部員・平間青介が、その極秘調査に当たることになるーー。『このミス』大賞の受賞者が放つ、“中堅社員”活躍エンタテインメント!
奇妙な事件の裏に潜む、謎の〈甘党同盟〉とは? 連続する事件の鍵は、あの〈甘ーい食べ物〉!? 肥満体の会社員・尾形秀明が大好きなケーキをこっそりと食べて帰宅すると、リビングには射殺された妻が倒れていた! 一方、別々のホテルで発見された成人男性の遺体は、何故かどちらも小さな子供用のスカートをはいていた。捜査に乗り出す片山刑事だが、〈甘党同盟〉という謎の存在が見え隠れし始める。国民的大人気シリーズ第56弾!
落馬事故以来荒んだ日々を送る元花形騎手の円谷翔吾は、ある日、娘の願いを聞く。「ルプスデイに勝って」。比類なき強さで障害競馬界の絶対王者の座に君臨するサラブレッド、ルプスデイ。円谷はセンスを見出した馬、キアーロディルーナと困難な戦いに挑む。一方、ルプスデイの主戦騎手の森山翔吾は、再起をかける男の姿を静観する。だが、王者には老いの影が迫っていた。二頭の競走馬とふたりの翔吾。譲れない勝負の行方は!?
【長編一挙掲載2連発】阿津川辰海「最後のあいさつ」、呉勝浩「アトミック・ブレイバー」 【スペシャル鼎談】綾辻行人、有栖川有栖、法月綸太郎「21世紀の本格ミステリ」 【特別エッセイ】総勢48人「ジャーロ」と私 【カッパ・ツー座談会】石持浅海、東川篤哉、阿津川辰海 【インタビュー】道尾秀介、門井慶喜、澤村伊智 ほか
盛田照美、50歳。夫と娘がいる。ひとりになる必要のない人生を送ってきた。はじめての「ひとり旅」で温泉地へ。人生の折り返し地点をすぎて、自分の半生に想いを馳せる。わたしがここまでに成し遂げたもの、何かあったかしら……。思い惑い人生の苦みを抱えながら彼らは温泉地へと向かう。「温泉ソムリエマスター」でもある作者が描く、温泉愛に満ち満ちた、六つの極楽小説。
不死の吸血鬼・酒呑童子が現代に甦った。シュテンに迫る、謎の方士・徐福。さらに陰陽師の末裔、警察庁特別調査課がシュテンを追う。超常の力を持つ者たちの戦いを痛快に描く鮮烈なエンターテインメントの傑作登場!!
「雷が鳴ったらへそを隠す」「集会で静かになるまで時間を計る先生がいる」「必ずイルカショーでずぶ濡れになる」「泥団子がピカピカになるまで磨く」「いつ? 何時何分何秒? 地球が何回回ったとき?」などなど、誰もがどこかで聞いたことの“あるある”なシチュエーションを、現代ショートショートの名手・田丸雅智が大胆アレンジ!
雨が夜にしか降らなくなった都市を描いた表題作ほか、書下ろし「天窓」 「南洋の河太郎」2編等、真骨頂を味わえる全10編。 【収録作品】 化石屋の少女と夜の影 ヒトに潜むもの 封じられた明日 成層圏の墓標 車夫と三匹の妖狐 龍たちの裔、星を呑む 天窓 地球をめぐる祖母の回想、あるいは遺言 ゾンビはなぜ笑う 南洋の河太郎 あとがき
「終幕だ。ここから……始めよう」 キネマ探偵、華麗なる復活! 7年ぶり、待望のシリーズ最新刊 そうしてめでたく英知大学を卒業した翌日、俺はひっそりと旅に出たーー 名コンビの痛切なる別れ、再会の顛末は? 映画にまつわる数々の奇妙な事件を解決してきた「引きこもりの名探偵」嗄井戸高久(かれいどたかひさ)。事件簿に刻まれる、6つの新たな物語。
油屋『出羽屋』の離れで放蕩息子一郎太が喉を突き、自ら命を絶ったという。主、忠左衛門と後添えのお栄に話を訊く同心木暮信次郎はいつになく執拗だ。彼が拘るということは、ただの自死ではないのかーー。研ぎ澄まされた刃を封印し、揺るぎない商いの未来に情熱をそそぐ遠野屋清之介、岡っ引が天職の伊佐治、そして、清之介を獲物ととらえ、歪な眼差しで人を見る信次郎。男たちの感情が静かに熱くうねり合う、弥勒シリーズ最新刊!
私は、ずっと前から、滑走路で助走していたのかもしれないーーパリからの留学生と暮らしを共にすることとなった夫婦、自分の強みを生かして奮闘するツアーコンダクター、もう辞めようかと悩む書店員、ある事件の影響で飛行機はおろか空港にすら近づけない女性……。空港では、多くの人びとがすれ違い、時に交差する。みなそれぞれに屈託や葛藤を抱えながら、それでも明日を信じて。
上空500mでヘリと人間が衝突⁉ 島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。相模湖畔に立つ豪邸に新人メイドとしてやってきた麻琴。その館に住む華麗なる一族の当主は、レジャー開発の成功で莫大な資産を築き上げた加州だったが、生まれつき足が不自由で、ギリシア神話のイカロスのように大空を飛び回ることを夢見ていた。館内で次々に起こる不審な事件……麻琴は生まれ持ったある能力を使い奇怪な謎に挑む。