小説むすび | 悪声

悪声

悪声

出版社

文藝春秋

発売日

2019年8月6日 発売

「ええ声」を持つ「なにか」はいかにして「悪声」となったのかーーほとばしるイメージ、疾走する物語。著者入魂の長編小説。

「なにか」は、ある重みをもって、廃寺のコケの上にそっと置かれたーー京都のはずれの廃寺に捨てられたみどりごは、コケに守られながら生をつなぎ、やがて犬のブリーディングと桜の剪定を生業とする花崎さんに引き取られる。

「なにか」の声は、居合わせた誰もがはっと振り返るような特別なものだった。長じて歌うことを覚えた「なにか」は、アムステルダムからやってきたサックス・プレイヤーの「タマ」と「あお」の父娘といっしょに、生駒の方舟教会でライブを行う。

奔放な想像力が魅力の、現代を代表する物語作家いしいしんじ。そのいしいさんが、筋立ても分量も、あらかじめ何も決めずに想像の赴くままに書き進めた、少年の一代記。

第4回河合隼雄物語賞受賞作。

解説・養老孟司

関連小説

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP