大手銀行のエリート二人。追及する側とされる側に別れた冷酷な現実。現代サラリーマンの奥底に潜む陥穽を鋭く描く書き下ろし。
不良債権を抱えこまないように、融資先きの経理内容をチェックする銀行検査部。そこへ同期入行の親友が、背任横領の疑いで査問委員会にかけられた。しかも検査部主任の自分が作成した資料で…。重苦しい沈黙が流れる。まさか身内からとは。思わぬ陥穽におちこんだサラリーマンの心の葛藤を活写する。 1994/02/15 発売