ジャンル : ミステリー・サスペンス
空のデビュー戦から四日後、部室では緊急ミーティングが開かれていた。六月の終わりにビブリオバトルの対戦を予定している相手校の生徒が、不正を画策しているのではないかという疑惑が持ち上がったのだ。対策を話し合う部内にも緊張感が漂う中、部員たちを驚かせたのは、対戦に自分を出させてほしいという空の申し出だった。武人は「勝てるはずがない」と反対するが、空は…。
遺伝子治療の研究者ケイトは、五千年の歴史をもつ秘密組織イマリに狙われ、デヴィッドに助けられる。どうやら彼女の研究がイマリのテロ計画の鍵らしい。二人は計画阻止のためイマリの研究所へ潜入し、「ベル」装置による疫病発生の現場を目撃する。チベットの寺院で、ジブラルタルの海底トンネルで、謎を追う彼らに明かされていく、時空すら操るアトランティス人の正体とは!?衝撃のSFアドベンチャー。
最初は子供同士のトラブルだった。海辺の公立幼稚園、園のパーティで聞こえるのは罵声と保護者の乱闘の音。そして一人が死亡した。事故か?殺人か?事の起こりは六カ月前、シングルマザーのジェーンの息子にいじめの嫌疑がかかった。本人は否定するが、保護者同士は険悪に。ジェーンは二人の友人と事態に立ち向かう。31カ国で翻訳、英米で150万部突破の傑作ミステリ登場。
資金集めのための保護者懇親会は目前というのに、ジェーンの息子のいじめ疑惑は一向に晴れない。一方、友人マデリーンは、別れた夫とその妻の子が娘と同じ幼稚園に通っているストレスで爆発寸前。もう一人の友人、優雅な生活を送っているように見えるセレストは、夫の暴力に苦しんでいた。それぞれ表に出せない秘密を抱えた保護者たちの感情が懇親会で暴走、そして事件が…
梅田お初天神通りにある、ショットバー『スクウェア』。そこに通う大阪府警薬物対策課の刑事・三田は、今まで追ってきた薬物絡みの事件の陰で、謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」と、店の常連である元ボクサーの実業家・宇多島が暗躍していることを知り、葛藤を抱いていた。彼らは敵か味方か。やがて明かされるリュウの過去と真意。男たちが描くシナリオは、どんな結末に向かうのか? そして大阪で巻き起こる大規模な薬物事件の捜査の行方は? 『スクウェア』を舞台に、一癖ある男たちの攻防と友情を鮮烈に描く連作ミステリ第2弾。
松城署の同期の刑事2人、桐谷と高坂。高坂は収賄容疑で逮捕されたが、処分保留で釈放。贈賄側も同様に釈放される。逮捕時に決まってしまっていた高坂の解雇を撤回させたい、彼の名誉を回復したい、と桐谷は行動を始めたが……。彼は思いも寄らぬ殺人事件に巻き込まれる。20年前のある記憶を共有するふたりの刑事と、警察という組織の深部に隠された闇。警察小説の名手が送る傑作。待望の文庫化。
休みの前日は痛飲し、決まった店では飲まないことを信条にしている、大阪府警薬物対策課の刑事・三田。彼はある夜、酔っ払いに絡まれていたアリサと名乗る女を助けたことをきっかけに、バー『スクウェア』を訪れる。そこには謎めいたバーテンダー「名無しのリュウ」と、店の常連で元ボクサーの実業家・宇多島がいた。三田は度々店を訪れるが、やがて彼が追う薬物絡みの事件の陰にリュウたちが見え隠れするようになり……。『スクウェア』を舞台に繰り広げられる、3人の友情と攻防。一癖ある男たちの活躍を鮮やかに描く連作ミステリ第1弾。
両親を亡くした後、就職を機に「わたし」は妹を引き取る。ふたりで懸命に生きてきたが、最近になって妹が不可解な行動を取るようになり……。姉妹のあやうい関係を描く「小生意気リゲット」。教育実習先の小学校で出会った、“嘘つき”と呼ばれる少女の言葉の真意を、実習生が読み解く「狼少女の帰還」。祖父宛に届いた、六年前に亡くなった祖母からの手紙。それに込められた秘密を女子高生が追う表題作など、揺れ動く少女たちの心と、暖かさや切なさに満ちた謎を叙情豊かに描く全5編。青春ミステリの名手が贈る珠玉の短編集。
比類なく美しい庭園オーブランの女管理人が殺害された。犯人は狂気に冒された謎の老婆で、犯行動機もわからぬうちに、今度は管理人の妹が命を絶った。彼女の日記を手にした作家の「私」は、オーブランに秘められたおそろしい過去を知る……楽園崩壊に隠された驚愕の真相とは。第7回ミステリーズ!新人賞の佳作となった表題作の他、異なる場所、異なる時代を舞台に“少女”という謎を描き上げた瞠目のデビュー短編集。
戦時下イギリスの片隅で一大醜聞が村人の耳目を集めた。俳優の卵と人妻が姿を消し、二日後に遺体となって打ち上げられたのだ。医師ルークは心中説を否定、二人は殺害されたと信じて犯人を捜すべく奮闘し、得られた情報を手記に綴っていく。やがて、警察に協力を要請されたヘンリ・メリヴェール卿とも行を共にするが…。張り巡らした伏線を見事回収、本格趣味に満ちた巧緻な逸品。
ガラスの靴とロイヤルウェディングの物語を主食に育った女の子たちの多くがそうであるように、わたしもかつては、プリンセスは生まれながらにプリンセスなのであって、あとからなるものではないと思っていた。そう、あの日までは……。ヨークシャーから出てきてロンドンで庭師をしている普通の女の子が、ある日出会った理想の彼、あっという間に意気投合した二人だったが……。スウィートでビターな、現代版シンデレラストーリー。
エイミーが出会った素敵な男性レオ。互いに惹かれ合い、二人の距離は縮まっていく。だが、レオはとある小国のプリンスだったのだ(というか単にゴシップに疎いエイミーが知らなかっただけなのだが)。ショックを受けるエイミーだったが、レオへの愛ちは変わらない。けれども押し寄せるマスコミ、王家とのギャップ、そしてひた隠しにしていた家族の秘密が暴き立てられるに至って、ついに……。すべての女の子の憧れ、真実の愛の物語。
母が誘拐され殺された。遺体は大聖堂のパイプオルガンの演奏台にくくりつけられ、脇にはインクのバケツ。口にはホース、その先には漏斗が。容疑者にされた父の疑いを晴らすべく、ミュンヘン市警の捜査官ザビーネは腕利き変人分析官と犯人を追う。浮かんできたのは、別々の都市の聖堂で、同様に奇妙な殺され方をした女性たちの事件だった。『夏を殺す少女』の著者が童謡殺人に挑む。
105歳の誕生日を目前に控えた豪快な女性ヒルダが切り盛りする農場で、怪しげな死亡事故が発生。実績を買われシャンディ教授が解決にかつぎだされるが、新聞記者の不手際で近くにあるルーン石碑の呪いが原因だ、いう噂が広まってしまい、やじ馬が悪夢のように押し寄せることに。 教授はまたも農業大学関係者や動物たちの力を借りて、事態に対処しようとするが……。愉快なミステリを求める読者にうってつけの、傑作シリーズ第3弾!