ジャンル : ミステリー・サスペンス
潜入任務でちょっぴり暴れすぎたせいで、一時潜伏を命じられた凄腕秘密工作員のわたしは、ルイジアナの川辺の町にやってきた。自分とは正反対のおしとやかな女性を演じるつもりが、到着するなり保安官助手に目をつけられ、住む家の裏で人骨を発見してしまう。そのうえ町を牛耳る地元婦人会の老婦人たちに焚きつけられ、ともに人骨事件の真相を追うはめに……。アメリカでは公認ファンクラブまである大人気ミステリ・シリーズ第一弾。
シャーロック・ホームズーー作家アーサー・コナン・ドイルが生み出した紙上の登場人物にして、世界中の人々を惹きつけてやまない名探偵の代名詞である。彼の活躍はドイル自身の手も離れて、初登場から130年も経った今なお、数多くの新たな冒険譚が語り続けられている。著名な推理作家による本邦初訳の一品から異色作家による珍品まで、星の数ほどある“知られざる”冒険譚のなかから選び抜いた類稀なるホームズ・アンソロジー。
児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。そんな慌ただしい日々に、学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件が影を落とす。これは単なる「不慮の事故」なのか? だが、この件に先立つ春から晩秋にかけて春菜が奔走した、学園の子どもたちに関わる四つの事件に、意外な真相に繋がる重要な手掛かりが隠されていた。鮎川哲也賞受賞作『七つの海を照らす星』に続く、清新な本格ミステリ、待望の文庫化。
かつてエイヴァールでは、吟遊詩人学院の〈視者〉たちが強大な魔法の力をふるい、王権とならびたつ勢力となっていた。だがその一部が禁断の魔法に手を染めたために戦がおき、学院は弱体化、吟遊詩人の魔法は失われてしまった。……十二年に一度、都で行われる競技会で、最も優れた技を披露し優勝したた吟遊詩人に〈銀の枝〉が与えられる。秘められた魔法と、陰謀が渦巻く都を舞台に、吟遊詩人たちの密かな戦いを描く本格ファンタジイ。
吟遊詩人の競技会を前に、都には技自慢が集まっていた。優勝の呼び声も高いダリエン、そして強権的な兄から逃れ、女であることを隠しているリン。そんななか、〈視者〉ヴァラニルが人々に権力者である宮廷詩人を糾弾する歌を聞かせる。ダニエルとリンは、ヴァラニルが示す〈道〉を求めて都をあとにするが、宮廷詩人の放つ追っ手が、彼らに迫る。友情と裏切り、血の呪術、秘められた恋……。歌に満ちた世界を描く驚異の新人の話題作。
資産家のハーロウ夫人がなくなり、遺産は養女のベティが継ぐことになった。そこへ夫人の義弟を名乗る怪人物が登場。恐喝に失敗するや、夫人はベティが毒殺したのだと警察へ告発する。ベティはハーロウ家の顧問弁護士に救いを求め、いっぽうパリからはアノー探偵が現地に急行する。犯罪心理小説の変形としても、サスペンスの点でも特筆すべき古典的名作。多作で知られるメースンのミステリ代表作を、文豪・福永武彦による翻訳で贈る。
12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか? マイロは客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。それはホテルの秘密につながっていた……? 心あたたまる聖夜のミステリ。
1942年、マギー・ホープは、ドイツの強制収容所に収監されている異父妹と再会できる日を心待ちにしつつ、ロンドンの特別作戦執行部で事務の仕事についていた。そんななか、MI-5の長官から連続殺人の捜査を依頼される。死体の状態から、犯人はあのいまわしい事件を模倣しているとしか思えず……。マギー・ホープ、今度は戦時下のロンドンで勃発する殺人事件に挑む! ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーの大人気シリーズ最新刊。
1961年7月2日、神奈川県の山林から女性の刺殺体が発見される。被害者は地元で飲食店を経営していた若い女性。翌日、警察は自動車工場で働く19歳の少年を殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する。--最初はどこにでもある、ありふれた殺人のように思われた。しかし、公判が進むにつれて、意外な事実が明らかになっていく。果たして、人々は唯一の真実に到達できるのか? 戦後日本文学の重鎮が圧倒的な筆致で描破した不朽の裁判小説。第31回日本推理作家協会賞に輝く名作が、最終稿を元に校訂を施した決定版にて甦る。
一家四人が無残な死体で発見された。凶器は散弾銃、怪しい人物はすぐに挙がった。近所の男が殺害された一家ともめていたのだ。だが、事件への関与を証明するのは困難。現場のあるトシュビー市長の夫で、捜査責任者の警部は外部から応援を要請する決心をした。昇進したての彼は、なんとしても早急に事件を解決し、自分の昇進が妻のコネではないと証明したかった。そこで呼ばれたのはトルケル率いる国家刑事警察殺人捜査特別班だった。好評シリーズ第4弾。
一家皆殺し、目撃者はいないはずだった。だが、殺害現場にもうひとり女の子 がいた痕跡見つかる。女の子は殺害された一家の母親の姪ニコル。惨劇を目撃したとすれば、犯人に狙われる可能性が高い。ニコルを発見し保護したのは、トルケルのチームと共に捜査に加わっていたセバスチャンだった。だが、発見されたニコルは、言葉を発することができなくなっていた。セバスチャンは、彼女を死んだ娘と重ね、なんとか心を開かせようとする。
予期せぬ事故でシャトルから放り出された、女性宇宙飛行士のカリスと料理人のマックス。恋人同士であるふたりには、酸素がそれぞれ90分ぶんしか残っていなかった。ふたりはどのように出会い恋に落ちたか、そしてなぜ現在のような状況に至ったかについて振り返る。漆黒の宇宙空間をゆっくりと確実に落下していく絶望的な状況で、必死に生存の可能性を探りながら…。“ゼロ・グラビティ”下で展開するSFラブストーリー。
シェフ・麻野の日替わりスープが評判のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。調理器具の購入のため麻野と出掛けた理恵は、店の常連カップルと遭遇。結婚式を控え、仲睦まじく見えた二人だが、突如彼氏が式を延期したいと願い出る。その原因は、ゴボウ?亡き妻・静句を思う麻野への、理恵の恋も動き出す!?美味しいスープと謎に溢れた全5話収録。心温まる連作ミステリー。