ジャンル : ミステリー・サスペンス
アフガニスタン帰りの男クウェンティンは誰にも告げず姿を消す。手段を選ばず襲ってくる敵から、ペネロピーやアイリーン夫妻を遠ざけ、恩人である軍医ワトスンを生命の危機から救うべく、単身行動に出たのだ。アイリーンたちは彼を追いかけ、パリからロンドンへ渡る。自分が狙われているとは知らないワトスン博士を守るため、名探偵ホームズの力を借りようとするのだが、ホームズは海軍条約文書が盗まれた事件の捜査中だった……。
特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところが航行試験中に、閉鎖状況の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行システムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。21世紀の『そして誰もいなくなった』登場! 精緻に描かれた本格ミステリにして第26回鮎川哲也賞受賞作、待望の文庫化。
故郷・地球を失った人類は、多様な異星種族からなる銀河共同体に加盟を許され、弱小種族ながら繁栄を享受していた。ある日、多種族混成クルーのつぎはぎ宇宙船〈ウェイフェアラー〉に舞い込んだ一攫千金の大仕事ーーそれは前人未踏の銀河中心核へ向けて、超次元移動用のトンネルを建設せよというものだった! かくして彼らは、長い長い航海に乗り出した……。個人出版からヒューゴー賞、クラーク賞候補になったスペースオペラ!
未知の種族トレミ・カの支配宙域に繋がる超次元移動用トンネルの建設、という大仕事を受注した小型宇宙船〈ウェイフェアラー〉は、銀河中心核に向けて航海を続けていた。途中で訪れる天体の光景や、様々な異星種族の生態──訳あって火星を逃げ出してきたばかりの新人乗組員ローズマリーにとっては、すべてが驚きの連続だ。彼女たちはいくつもの危機を切り抜けながら、目的地をめざす。はたして、そこには何が待ち受けているのか?
揚州虐殺のなかを生きた遊女を描いた表題作、満州で巨大熊を捕獲しようとした探検隊が出会った悪夢「烏蘇里羆(ウスリーひぐま)」など全7篇を収録
六年前、武内譲は無差別に二つの家族を惨殺し、凶行の動機を明らかにしないまま拘置所で自殺した。遺族となった栗山香那と進藤小雪は、深い傷を負いながら離れた場で生活していた。二人は事件当時の武内と同じ二十歳になったとき再会する。「事件をあらためて調べよう」と小雪に誘われ応じた香那。真相を追うごとに世代を越えて女性への嫌悪で繋がる男の存在に気づく香那たち。武内が殺人を犯す背景は何だったのか、それに触れたとき二人はー。女性憎悪の闇を追う長篇サスペンス。
「おまえの愛しいその子を奪ってやる」脱獄した女妖がそう告げて姿を消して以来、弥助は養い親である千弥の過保護ぶりに息が詰まりそうだった。命が狙われているのだ、弥助だって怖い。だが、怯えて暮らすのはいやだ。普通の暮らし、妖怪の子預かり屋もやりたい。結界が張られた長屋から出ないことを条件に、千弥もしぶしぶ弥助の願いを聞き入れたが…。大人気シリーズ第八弾。
人気作家が描き出す、五者五様の「父」の姿ー船乗りの父、詐欺師の父、大学教授の父、そして…。「親の心子知らず」というが、子どもの目には見えない父親の本当の姿。その謎が明らかになったとき、あなたはきっと涙なしではいられない。すべての親子に贈る、魅力的な謎と愛すべき父に出会えるとっておきの短編集!
ポイズンヴィルは鉱山会社社長の大物が労働争議対策として集めたギャングたちによって、支配され汚濁に満ちた市(まち)になっていた。その浄化を望む男に呼ばれたコンティネンタル探偵社の私が市に着いた途端に、その男は殺されてしまう。その男の父親である鉱山会社社長がそのまま、市の浄化を私に依頼した! 銃弾飛び交う、血で血を洗う抗争を巧みに利用しながら私は市の毒に挑んだ。ハードボイルドの巨匠ハメットの長編デビュー作を名手の翻訳で。
「継母が父を殺した」再婚してわずか二年。父の死後、遺産とビジネスを継ぎ活躍する継母の姿に、女子高生の瑠璃はそう確信した。彼女は自らの死で罪を告発するため山奥で首を吊ろうと決意するが、訪れた自殺の名所で“幽霊”の裕章と出会った。彼は継母の罪の証拠を見つけようと提案する。期限以内に見つからなければその時死ねばいいと。今日から六日後ーーそれが瑠璃の自殺予定日となった。すべての予想を裏切る、一気読み必至の傑作ミステリ!
ある時は珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、ある時は新薬実験モニター、そしてある時は戦隊ショーの怪人役ーーいっぷう変わったアルバイトに明け暮れる名探偵、猫丸先輩が遭遇した五つの事件。猫コンテスト会場での指輪盗難事件と愉快なドタバタ騒ぎを描いた「猫の日の事件」、意外な真相が爽やかな余韻を呼ぶ「たたかえ、よりきり仮面」ほか三編を収録。謎解きの面白さが横溢した著者の真骨頂。
1971年、ソビエト連邦の首都モスクワ。超常諜報戦術開発局に所属するボリス・ドラゴサニはある施設で、機関の長ボロウィッツの命令により、裏切り者の死体に特殊な“能力”を用いようとしていた。一方、英国の炭鉱町に生まれた夢見がちな少年ハリー・キーオウは、ある日を境に突如として数学の才を発揮するようになる。二人にはある共通点があったーーそれは死者、あるいは死体の記憶や能力を自らのものとして活用するという、類い稀且つ恐るべき異能だった! 冷戦下のソ連と英国の間で巻き起こる霊的諜報戦を描いた、〈タイタス・クロウ・サーガ〉の著者を代表する一大伝奇ホラー!
死体そのものから情報や記憶を奪取する死骸検術(ネクロマンシー)を扱うソ連の特殊工作員ドラゴサニは、更なる力を手にするため祖国ルーマニアへ赴き、異形の存在から吸血鬼族(ヴァムフィアリ)の秘密を探り出そうと目論む。そしてイギリスでは、死者の魂と交流することでその能力を身に宿す死霊見師(ネクロスコープ)として覚醒したキーオウが、若くして死んだ母の霊からその死の真相を聞き出し、己の能力を用いて復讐を遂げる決意を固めていた。それぞれの野心と悲願は、やがて英国やソ連の超常能力を用いた情報戦の局面を大きく左右するまでに膨らんでゆく。巨匠ラムレイ渾身の傑作。
第22回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞受賞!!伝説のイベントが書籍化!あなたが探偵になって3つの事件を解決する本。参加型ゲームブックです。