小説むすび | 著者 : 麻生恵

著者 : 麻生恵

冬きたりなば…冬きたりなば…

美しい姉と妹に挟まれ、目立たない娘。 日の当たらない彼女に、春は来るのか。 冬のさなか、病床にあったメグたち三姉妹の母親が亡くなった。 家を売って、お金は姉妹で分けましょうという長女の提案に、 ロンドンで華やかに暮らす末の妹も大賛成。 家を守り、母の看病に明け暮れた次女のメグは気が重かったけれど、 自己主張が苦手で、ひと言も反論できないままだった。 ところがいざ売りに出してみると、なかなか買い手がつかない。 誰もこの家を買わないかもしれないわーー そんな期待が芽生え始めた頃、長身でハンサムな医師ラルフが現れた。 魅力的な彼に思わず胸をときめかせるメグだったが、 彼は母のために家を探していると言って、彼女に目もくれず……。 おとなしい性格のメグは、華やかで活発な姉と妹からいつも損な役回りを押しつけられ、不平ひとつ漏らさずに頑張ってきました。家が売れれば、住む場所を失ってしまうというメグの境遇を察したラルフに、診療所で住み込みの受付係をしないかと声をかけられ……。

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