著者 : 麻生恵
美しい姉と妹に挟まれ、目立たない娘。 日の当たらない彼女に、春は来るのか。 冬のさなか、病床にあったメグたち三姉妹の母親が亡くなった。 家を売って、お金は姉妹で分けましょうという長女の提案に、 ロンドンで華やかに暮らす末の妹も大賛成。 家を守り、母の看病に明け暮れた次女のメグは気が重かったけれど、 自己主張が苦手で、ひと言も反論できないままだった。 ところがいざ売りに出してみると、なかなか買い手がつかない。 誰もこの家を買わないかもしれないわーー そんな期待が芽生え始めた頃、長身でハンサムな医師ラルフが現れた。 魅力的な彼に思わず胸をときめかせるメグだったが、 彼は母のために家を探していると言って、彼女に目もくれず……。 おとなしい性格のメグは、華やかで活発な姉と妹からいつも損な役回りを押しつけられ、不平ひとつ漏らさずに頑張ってきました。家が売れれば、住む場所を失ってしまうというメグの境遇を察したラルフに、診療所で住み込みの受付係をしないかと声をかけられ……。
亡父が遺してくれたのは、 義理の兄を愛するという、運命。 幼い頃に母を亡くし、里親のもとを転々としてきたシェリーは、 24歳のある日、思いがけない事実を知ることとなった。 死んだと聞かされていた父親が、実は最近まで生きており、 ずっと彼女を捜していたというのだ。いてもたってもいられず、 シェリーは生前の父が暮らしていたポルトガルへ向かった。 荘厳な館で彼女を迎えたのは、父の後妻の息子で伯爵のジェーム。 見上げるほど背が高く、灰色の瞳が美しい。この人が私の義兄? だが彼はシェリーを見ると、冷酷な笑みを浮かべて言ったーー 遺産目当てで現れた人間を歓迎する気はない、と。 ハーレクイン・マスターピース《特選ペニー・ジョーダン》。漆黒の髪の伯爵と薄幸ヒロインの義兄妹ロマンスです。次第に惹かれ合う二人ですが、ポルトガルの古い慣習やジェームの元恋人、そしてシェリーに植え付けられた深い男性不信が恋路を阻み……。
親族の苦境を聞きつけてマギーは10年ぶりに故郷に帰った。 懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。 両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、 やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス……。 マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。 だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、 彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない嘘をついてしまった。 「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。 いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた。
冬のさなか、病床にあったメグたち三姉妹の母親が亡くなった。 家を売って、お金は姉妹で分けましょうという長女の提案に、 ロンドンで華やかに暮らす、美しい末娘も大賛成。 家を守り、母の看病に明け暮れていた次女のメグは気が重いが、 自己主張が苦手で、一言も反論できないままだ。 ところが、ふたを開けてみるとなかなか買い手がつかない。 誰もこの家を買わないかもしれないわーーと思い始めたころ、 長身のハンサムな医師が現れた。メグは胸をときめかせるが、 彼は母のために家を探していると言い、メグを見もしなかった。