小説むすび | 著者 : 重松清

著者 : 重松清

答えは風のなか答えは風のなか

この気持ちは、なんだろう? はじめて感じる胸のモヤモヤ。 過ぎ去ってしまったあの頃のこと。 いま、心のなかにある感情は これからどこに行くのだろう。 家族、友だち、社会。 胸がぎゅっと苦しくなったとき。 頭でも、心でも、わからなくても、きみといっしょに考える。 この世界を、ずんずん歩いていくために。 『きみの町で』に続く10の物語。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 僕はいつも、自分の書くお話には 「答え」なんてないんだと思っています。 読んだあとには、むしろ「問い」が残ってほしい。 答えは風のなか。風を見つめて探すには…… つまり、顔を上げてほしかったのです。 うつむいてばかりの世の中だからこそ。 なにも言わなかったのに、ミロコマチコさんの絵、 そうなってるんだよ。すごいよね。 重松 清 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー もくじ いいヤツ  おばあちゃんのメモ  ふるさとツアー  ぼくらのマスクの夏  しあわせ  いちばんきれいな空  ケンタの背中  おねえさんが教えてくれた  タケオの遠回り  あきらめ、禁止。

かぞえきれない星の、その次の星かぞえきれない星の、その次の星

著者

重松清

出版社

KADOKAWA

発売日

2021年9月17日 発売

さみしさは消えない。でも、希望は、ある かぞえきれないものを、ときどき見たほうがいい。 ぼくたちは皆、また間違えてしまうかもしれないからーー 感染症がひろがり休校になってしまった春、子どもたちのためにこいのぼりが企んだのは……。 「こいのぼりのナイショの仕事」「こいのぼりのサイショの仕事」 大切で大好きな相手であればあるほどいまは会えない。父と娘は、画面越しで会話する。 「天の川の両岸」 ミックスルーツのリナはお母さんと二人暮らし。「日本人らしい」っていったい何だろうーー。 「コスモス」 「星のかけらには、さみしさが埋まってる」 夜空にちりばめた、11の小さな星たちの物語 「誰かに会いたいと思ってるとき、ほんとうはもう会えてるのかもしれないな」 収録作品:こいのぼりのナイショの仕事/ともしび/天の川の両岸/送り火のあとで/コスモス/原っぱに汽車が停まる夜/かえる神社の年越し/花一輪/ウメさんの初恋/こいのぼりのサイショの仕事/かぞえきれない星の、その次の星 雑誌「小説 野性時代」掲載作に書き下ろしを加えた、全11篇 【著者コメント】 現実にはありえない話だけど、 2021年を生きる10代の自分に届けたくて、 この本を書きました。  --重松 清 収録作品 「こいのぼりのナイショの仕事」:感染症がひろがり休校になってしまった春、子どもたちのためにこいのぼりが企んだのは……。 「ともしび」:昔むかし、いくさに敗れた人たちを迎えた村は、今は「きみたち」--自分の居場所をなくした子どもたちを、迎える村になった。 「天の川の両岸」:感染症流行で、大切な相手であればあるほど会えない日々。パパは毎日、画面越しの娘と会話する。 「送り火のあとで」:亡くなった母を迎えるお盆、今年は新しい「ママ」がいる。ぼくと姉の揺らぐ気持ちは……。 「コスモス」:ミックスルーツのリナはお母さんと二人暮らし。友達からは、「日本人っぽい」とも「日本人離れ」とも言われてーー。 「原っぱに汽車が停まる夜」:原っぱで遊ぶ、大勢の子どもたち。夜だけ現れるこの不思議な場所に来る子たちには、「影」がない。 「かえる神社の年越し」:なかったことにしたいこの一年の切ない願いを託されて、神社の「かえる」たちは年を越す。 「花一輪」:鬼退治のため村に逗留中の桃太郎の一行。なかなか動かない彼の狙いとは……。 「ウメさんの初恋」:もう先が長くないというひいおばあちゃんのウメさん。彼女のおひなさまと戦争の話を聞いた私は……。 「こいのぼりのサイショの仕事」:新しい春もウイルスは猛威をふるっている。おとなだけの「ナイショの仕事」ができない僕たちだって、できることをしたいんだ。 「かぞえきれない星の、その次の星」:気がつくと、「ぼく」は夜の砂漠にいた。星空の下、出会った「おじさん」と話したのは……。物語と世界の真実を示す、最後の一篇。 雑誌「小説 野性時代」掲載作に書き下ろしを加えた、全11篇

掌篇歳時記 秋冬掌篇歳時記 秋冬

綿柎開(わたのはなしべひらく)、水始涸(みずはじめてかるる)、朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)--。 季節を表す言葉を鍵に、物語は膨らんでゆく。 十二人の作家の想像力で、旧暦「二十四節気七十二候」が現代の物語に生まれ変わった。 六世紀ごろに大陸から伝わり、改暦を重ねながら明治の初めまで用いられてきた旧暦。そこには春夏秋冬の四季に留まらない、さらにこまやかな季節が織り込まれている。 大暑や立秋、大寒といった季節の節目を表す二十四節気と、「地始凍」「熊蟄穴」など、動植物や空模様がそのまま季節の呼び名に採り入れられている七十二候。 古来伝わる“季節の名前”が現代の作家たちを刺激し、味わい豊かな掌篇に結晶した。 ー旧暦の魅力を知る解説つきー 西村賢太「乃東枯」 重松清「鷹乃学習」 町田康「大雨時行」 筒井康隆「蒙霧升降」 長野まゆみ「綿柎開」 柴崎友香「玄鳥去」 山下澄人「水始涸」 川上弘美「蟋蟀在戸」 藤野千夜「霎時施」 松浦寿輝「地始凍」 柳 美里「朔風払葉」 堀江敏幸「熊蟄穴」 白井明大「輪のようにめぐる季節のさなかで 二十四節気七十二候について」 西村賢太「乃東枯」 重松清「鷹乃学習」 町田康「大雨時行」 筒井康隆「蒙霧升降」 長野まゆみ「綿柎開」 柴崎友香「玄鳥去」 山下澄人「水始涸」 川上弘美「蟋蟀在戸」 藤野千夜「霎時施」 松浦寿輝「地始凍」 柳 美里「朔風払葉」 堀江敏幸「熊蟄穴」 白井明大「輪のようにめぐる季節のさなかで 二十四節気七十二候について」

木曜日の子ども(1)木曜日の子ども(1)

著者

重松清

出版社

KADOKAWA

発売日

2019年1月31日 発売

「世界はこんなに弱くてもろくて、滅ぼすなんて簡単なんだってことを……ウエダサマが教えてくれたんですよ」 7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。 結婚を機にその地に越してきた私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との距離をつかみかねていた。 前の学校でひどいいじめに遭っていた晴彦は、毒殺事件の犯人・上田祐太郎と面影が似ているらしい。 この夏、上田は社会に復帰し、ひそかに噂が流れるーー世界の終わりを見せるために、ウエダサマが降臨した。 やがて旭ヶ丘に相次ぐ、不審者情報、飼い犬の変死、学校への脅迫状。 一方、晴彦は「友だちができたんだ」と笑う。信じたい。けれど、確かめるのが怖い。 そして再び、「事件」は起きたーー。 【興奮と絶賛の声、続々!】 サスペンスがみなぎり、どんでん返しもある。いままでにない熱量に充ちた大胆な設定、叩きつけるような何ともエモーショナルな筆致。強烈な傑作である。(本の旅人2月号より) ーー池上冬樹(文芸評論家) 日常の闇をのぞき込むような重くて深い物語に、何度となく立ち止まっては、そのたびに胸がざらついた。この恐るべき小説は、まるで私たち近未来の「黙示録」のようである。 ーー奥野修司(ジャーナリスト・ノンフィクション作家) わかりやすい物語ばかりが広がる日本社会にあって、懸命に生きることを肯定する小説を世に送り出す。それ自体が一つの批評となっていると言えないだろうか。 ーー石戸諭(記者・ノンフィクションライター) この本は世に出ていいのか? と思う程、心底恐しかった。超然たるリアリティで、じわじわと読み手の心にリンクして迫ってくる。心理描写がモンスター級の小説!! ーーうさぎや 矢板店 山田恵理子 第一章  事件 第二章  面影 第三章  気配 第四章  最初の事件 第五章  メモ 第六章  噂 第七章  週末 第八章  七年前 第九章  第二の事件 第十章  約束された土地 第十一章 終わりの始まり 第十二章 世界の終わりにたたずむ者 第十三章 愚か者の涙

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