小説むすび | 著者 : 朴泰遠

著者 : 朴泰遠

川辺の風景 新装版川辺の風景 新装版

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2026年2月4日 発売

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植民地朝鮮・ソウルの下町、清渓川(チョンゲチョン)の川辺に生きる市井の人々を活写する、全五十章の壮大なパノラマ。 精緻な描写で庶民の哀歓を綴った韓国近代文学の金字塔、待望の新装復刊。  清渓川(チョンゲチョン)の川辺という朝鮮人庶民の住む地域を舞台に庶民の群像を描いたこの小説は、その精緻な描写のすばらしさと、その描写を特定の主人公やストーリー無しに坦々と並べた特異なスタイルが注目を浴び、当時の朝鮮文壇に賛否両論を巻き起こした問題作であった。  階層や年齢、性別の異なる多様なモデルを設定し、その所作・言葉遣いや心理を精緻に描き分けたことも、総体としての庶民ー人間を描こうとした朴泰遠の意図によるものではなかったか。 『川辺の風景』に浮かび上がる世界は三〇年代朝鮮社会の見事な縮図、フィクションの形をとった時代の記録であり、ひとつの社会史ともいえる。--「解説」より 【内容目次】 第一章 清渓川(チョンゲチョン)の洗濯場 第二章 理髪所の少年  第三章 田舎から来た子 第四章 不幸せな女人 第五章 慶事 第六章 没落 第七章 閔主事(ミンチュサ)の憂鬱 第八章 選挙と反物屋の主人 第九章 多忙な閔主事(ミンチュサ) 第十章 四月八日 第十一章 哀れな人々 第十二章 少年の哀愁 第十三章 憐れむべき人々 第十四章 虚実 第十五章 或る朝 第十六章 さまよえる処女性 第十七章 洗濯場の問答 第十八章 夕刻に訪れた客 第十九章 母 第二十章 或る日の挿話 第二十一章 彼らの生活設計 第二十二章 終末なき悲劇 第二十三章 長雨の風景 第二十四章 昌洙(チャンス)、故郷に錦を飾る 第二十五章 山高帽子 第二十六章 不運なならず者 第二十七章 女給ハナコ 第二十八章 雨あがりの日 第二十九章 幸福 第三十章 夢 第三十一章 戯画 第三十二章 伍拾円(ウオン) 第三十三章 錦順(クムスニ)の生活 第三十四章 その日の感激 第三十五章 それぞれの日曜日 第三十六章 倶楽部の少年少女 第三十七章 三人 第三十八章 心優しき妻 第三十九章 貫鉄洞(クアンチョルドン)の妾 第四十章 嫁暮らし 第四十一章 若き輩 第四十二章 姜(カン)某の思想 第四十三章 凶夢 第四十四章 距離 第四十五章 閔主事(ミンチュサ)の感傷 第四十六章 槿花(クー…

オリオンと林檎オリオンと林檎

2019年6月にスタートした韓国文学の源流シリーズは今回、短編選をスタートします。朝鮮文学時代から今の韓国現代文学に続く、古典的作品から現代まで、その時代を代表する短編の名作をセレクトし、韓国文学の源流を俯瞰できる10巻です。現代韓国文学に親しみ始めた読者が、遡って古い時代の文学も読めるようにしたいと考えています。 短編10巻、各巻は6〜10編の各時代の主要作品を網羅します。 各巻には小説が書かれた時代がわかるような解説とその時代の地図、簡単な文学史年表が入ります。よりいっそう、韓国文学に親しんでいただければ幸いです。 日本植民地時代の1930年代韓国は、プロレタリア文学とモダニズム文学との相克の時代。揺れ動く時代を背景に、若い男女の交友関係を軸に、社会運動にのめり込んでゆかざるを得ない暗い時代が描かれる。実りのない恋愛を通して強く自立した生き方を模索する愛と葛藤の日々が、読むものの心に深く響いてくる。 2021年8月上旬全国書店にて発売。

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