映画むすび | テイク・ミー・サムウェア・ナイス

テイク・ミー・サムウェア・ナイス

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誰か連れ出して…この退屈な世界から

オランダからボスニアへ、少女でも大人でもないアルマの”自分探し”の旅が始まる。
ボスニア・ヘルツェゴビナ出身、オランダ育ちの新鋭女性監督によるポップでディープな映像世界。
観る者に白昼夢の中をたゆたうような映画体験をもたらすロードトリップ・ムービーの注目作。

■この物語は、アルマ同様にボスニア生まれオランダ育ちのエナ・センディヤレヴィッチ監督による長編デビュー作。
監督が心酔するジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に影響を受けて描かれた作品だ。
男女3人の主要キャラクター、静的でミニマルな演出、ゆったりと流れる時間、そして余白に満ちた空間。
さらにアイデンティティが不確かな主人公の”自分探し”という普遍的なテーマを追求した本作は、
世界中から優れたインディペンデント映画が集うロッテルダム国際映画祭コンペティション部門でタイガーアワードを受賞し、国際的にも高く評価された。

■アルマが無造作にまとう、ぺらりとしたベロアのワンピース。パステルトーンが印象的な美術。
美しくもどこか荒涼とした風景を、撮影監督エモ・ウィームホフが独自の構図で切り取る。
ローファイで夢のような空気感を醸し出すエラ・ファン・デル・ワウデの音楽。
そして、ソニック・ユースによる疾走感あふれる挿入曲「Kool Thing」の使い方も絶妙だ。

■第48回ロッテルダム国際映画祭タイガーアワード/2019サラエボ映画祭ハートオブサラエボ賞/第21回ソウル国際女性映画祭
最優秀映画賞

■マスコミ・レビュー:
・ソフィア・コッポラの初期作を想起させながら、シャンタル?アケルマンの知性、ヴィム?ヴェンダースの距離感、ジム・ジャームッシュの諧謔、
そしてデイビット・ホックニーの光を現代に融合したような一作 --Irish FilmCritic
・オフビートな旅路、たどり着くのは風の音しか聞こえない贅沢 --Hollywood Reporter
・荷物は少なめ、戸惑いは多め。”私”を置いてきた場所を探す、ちょっと不機嫌な夏休み --Zawieszony

※収録内容は変更となる場合がございます。

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